高卒認定試験(高認)の科学と人間生活で効率よく合格点を取る対策法

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高卒認定試験(高認)の理科は、科学と人間生活を受験すると、「物理・化学・生物・地学」のどれか1つを受験すれば合格となります。

科学と人間生活を選択しない場合、4科目中の3科目を受験する必要があるため、多くの受験生は勉強量が少ない、科学と人間生活を選択することでしょう。

しかし、実際に科学と人間生活が苦手だった!という意見も少なくありません。

【高認】中学時代に「科学と人間生活」が超苦手だった人へ

科学と人間生活は4科目の内容が出題されることから、他の科目よりも効率的な対策法を取ることができます。

基礎4科目の2科目を強化する

科学と人間生活では物理、生物、化学、地学の基礎4科目で各2問ずつ出題し、そのどちらかを選択して解くという、他にはない特徴を持っています。
配点も各大問につき25点となっているため、「2つの分野」を重点的に勉強することが、最も効率のよい対策法です。

そして、2つの分野に絞るポイントは、4科目から選択する1科目を強化することと、得意、もしくは興味を持てる分野にすることです。

選択する予定の科目を強化すれば、その延長線上で科学と人間生活の分野の対策ができます。
そして、興味のある分野なら、探求心を持って勉強に取り組むことができるので、より合格点に近付くはずです。

4分野ごとの対策方法とは?

4つの分野で出題する内容を加味した場合の、効果的な対策法は次の通りです。
ここから得意や興味のある分野を探し、分野を決める際の参考にしましょう。

物理分野

物理の大問1では光の性質と分類をテーマに、光の屈折やプリズムの仕組み、光の波長と速さが多く出題されています。
光は太陽光、レーザー光、電磁波といった種類があり、それぞれの現象や特性について勉強すると、応用力を養うことができます。

大問2で出題する熱の性質は、「不可逆変化」と「ジュール熱」、「発電と熱エネルギー」が頻出しているため、重点的に勉強すると良いでしょう。

化学分野

大問3と4では、プラスチックや金属の種類と性質、食品の栄養素の働き、栄養素の構造や性質が頻出しています。
食品に関する問題は、食物に含まれる栄養素や消化吸収といった身近な内容が多く、興味を持ちやすく解きやすい問題といえるでしょう。

生物分野

大問5では、ヒトや植物と光の関係について問われ、眼球と視覚の仕組み、植物と光合成、光による植物の成長が出題されています。
問6では微生物の名称と種類、微生物が持つ働き、細菌とウイルスが主な内容です。

発酵食品やインフルエンザウイルスなど、より生活に密着した内容である問6の方が、比較的解きやすい問題といえるでしょう。

地学分野

大問7と8では、太陽系の天体、惑星の特徴、火山の名称と性質、自然災害について出題されます。
太陽系は興味のある人にとって簡単に解ける内容なので、迷わず地学分野を選ぶのがおすすめです。

自然災害は地震に関する内容が頻出しているため、地震が身近な日本だからこそ、勉強する価値があるといえるでしょう。

科学と人間生活の出題範囲に関しては以下の記事で詳しく解説をしています。

「科学と人間生活はここまで出る」高卒認定試験の試験範囲

過去問を解くことで対策できる

科学と人間生活は平成26年度から導入された試験であり、直近の平成30年までの間に「大きな内容変更がない」という特徴があります。
つまり、勉強すべき内容が絞られるため、ひたすら過去問を解いて実践的な内容をインプットすることが合格への近道といえるでしょう。

また、科学と人間生活の過去問は5年分しかないので、すべて解くことも十分可能です。
効率よく合格点を取るために、過去問を上手に利用することをおすすめします。



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