大検は難しい?試験の難易度と受験勉強の進め方

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かつての大検(大学入学試験検定)は、2005年度から高卒認定試験に変更されました。制度内容は、以前とほぼ同じで、何らかの事情で高校を卒業していない人が高校の学力を証明するための試験です。大検を受験したいと考えていた人に向けて、大検から変更された現在の「高卒認定試験」の難易度や合格率についてご紹介します



大検は難しい?

今でも大検が「高卒認定試験」という名前に変わったことを知らない人が多くいます。大検という名称で社会に浸透していたため、「大検は知っているけど、高卒認定試験って何?」といったイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。

いずれにしろ、大学への受験資格を得られるという意味では変わりありません。ただ、実際の難易度はどの程度なのでしょうか。受験したことがなければ「よくわからない」と答える人が多いかもしれませんね。

難易度はどのくらい?

大検から変更された高卒認定試験のポイントは、以下の3つです。

  • ・高校卒業程度の学力があるかどうかを試験するもの
  • ・大学受験とは違って基礎的な学力を測るもの
  • ・落とす試験ではなく、合格ラインに達すれば誰でも合格できるもの

高卒認定試験の出題範囲は、中学校から高校1年程度の基礎的な学習内容です。難しいイメージが持たれているのは、「試験科目数が8~10科目と多い」「高校卒業程度という言葉でわかるように出題範囲が広い」といったことが原因と考えられます。

大学受験なら、国公立大学なら5教科程度、私立大学なら3教科程度が一般的です。なかには、1~2教科で受験できたり、AO試験のように面接のみであったりするタイプもあります。一方で、高卒認定試験の試験科目は、以下の通りです。

  • ・国語
  • ・数学
  • ・外国語(英語)
  • ・地理歴史(選択必修)
  • ・公民(選択必修)
  • ・理科(選択必修)

高卒認定試験では、国語や数学、英語のように1教科ごとに必修科目になっているものと、地理歴史や公民、理科のように選択科目から1科目以上を自分で選ぶものがあります。例えば、世界史の場合は、世界史Aまたは世界史Bの選択科目からどちらか1科目が必修です。

なかには、「必修科目で苦手な科目が多い」「選択科目が多くて勉強が大変」など難易度が高く感じてしまう受験生も少なくありません。ただし、出題はあくまで基本的な知識を問う内容です。受験勉強を地道に積み上げていれば、合格できる内容といえるでしょう。

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旧大検(現:高卒認定試験)の合格率

旧大検(現:高卒認定試験)の合格率は、毎回30~40%前後です。ただし、高卒認定試験では一度にすべての科目に合格する必要はないため、一部科目合格者もたくさんいます。そのため、一部科目合格の合格率はかなり高いのが特徴です。つまり、試験内容そのものの難易度より、学習範囲が多いのが合格率に影響していると考えられます。

まとめ

旧大検は、2015年から高卒認定試験と制度名称が変更されています。試験の合格率は、毎年30~40%前後です。一見、合格率が低くて難易度が高いと感じるかもしれません。しかし、出題傾向を見ていくと基礎学力を問うような問題が多い傾向です。

高卒認定試験は、試験科目数と出題範囲が広いため、特徴をしっかりとつかんだうえで早いうちから少しずつ受験勉強を進めておくとよいでしょう。



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