高卒認定試験は中卒でも受けられる?合格したら中卒 or 高卒?
家庭の事情などで中卒または、高校中退で学歴が中卒のままの場合、社会で活躍するチャンスが狭まってしまう可能性があります。なぜなら、最終学歴が中卒のままだと、「大学や専門学校の受験資格がない」「募集条件が高卒以上の就職先に応募できない」といったケースがあるからです。
しかし、高校に通って高卒資格をとることは費用も時間もかかります。そんなときに、検討したいのが高卒認定試験です。高卒認定試験に合格すると、大学の受験資格や就職などの選択肢を増やすことができます。ここでは、高卒認定試験の受験資格や合格後の学歴について、まとめてご紹介します。
高卒認定試験に学歴は必要?
高卒認定試験に学歴は必要ありません。高卒認定試験に合格すると、高校卒業と同じ程度の学力を証明することが可能です。そのため、「中卒で働き始めたが、資格取得に学歴が必要になった」「高校には通わずに大学受験の資格が欲しい」といった人に向いています。
高卒認定試験に合格するメリットは、「就職の際に高卒の人と同様に扱ってもらうことが期待できる」「大学や短大の受験資格を得られる」といったことです。中卒では、応募できなかった求人先や、高校中退では受験できなかった大学・専門学校にもチャレンジできるようになります。
中卒や高校中退でも受験できる
高卒認定試験は、中卒や高校中退を含めて受験する年度が終わるまでに満16歳以上の人であれば受験できます。全日制の高校生も受験可能です。中卒や高校中退の人でも、高卒認定試験に合格すれば大学や短大などの受験資格を得ることができます。
例えば、大学受験で合格して卒業できれば、最終学歴を大卒にできます。つまり、求人条件に高卒以上や大卒以上と指定している企業にも応募できます。
中卒者が合格しても中卒のまま
高卒認定試験は、合格しても高校卒業とはならず、最終学歴は中卒のままです。一般的に、高校中退の人は、履歴書の学歴に「高校中退」と記入しますが、採用企業から見れば中卒とみなされます。
「学歴は中卒のままなら、試験を受けても意味がないのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし、高卒認定試験は『資格試験』と考えてみましょう。つまり、高卒認定試験は学歴を手にするものではなく、高卒程度の学力を証明する資格試験というわけです。
そのため、合格後は「高等学校卒業程度認定試験合格」と履歴書の学歴欄に書いておくと、就職活動が有利に進めることが期待できるでしょう。
まとめ
高卒認定試験に合格しても学歴は中卒のままです。しかし、大学受験資格を得られるなど社会で活躍するチャンスを広げるために有効活用することができます。
・自分の希望する就職先にチャレンジしたい
・大学や専門学校で学んでみたい
・特定の国家資格を受験したい
このように考えている中卒の人には、ぜひ高卒認定試験をおすすめします。