中卒での就職は大変だから「高認」に挑戦しよう

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中学を卒業し高校に進学せず社会人になった方でも、立派な人物はたくさんいます。しかし、世間には「高校くらい出ていないと」と考えている人も存在するという点は否めません。そのため、中卒で社会に出ても就職することが難しくなります。
また、中卒者が就職できても、仕事は苦労するでしょう。その大変さと苦労を減らすためにも、「高認」を目指してみてはいかがでしょうか。

高認とは「高卒」ではないが「高卒者と同等以上の学力があると認定する試験」

高認とは、文部科学省が実施している「高等学校卒業程度認定試験」を省略した名前です。かつては大検と呼ばれていました。
高認の試験に合格すると、文部科学省が「高卒者と同等以上の学力がある」と認定します。
履歴書に「〇〇高校入学、〇〇高校卒業」と書くことはできませんが、「高等学校卒業程度認定試験合格」と書くことができます。そして世間から「高卒程度」という扱いを受けます。

「中卒でもやっていける」のは事実だが

中卒の方に高認を強くおすすめする理由としては、まず「高校1年生の学力があれば解ける程度の試験内容だから」です。決して簡単ではありませんが、特別難しいわけでもありません。
そして高認に合格し、世間から高卒程度と認められることが重要です。

中卒でも建設や料理などの「手に職」をつければ、立派にその世界で活躍することはできます。しかし、企業の採用担当者はどうしても、同じ年齢で同じ能力の2人がいて、片方が中卒で他方が高卒だった場合、高卒の人を採用したくなります。もちろんこれは中卒者に対する偏見になるかもしれませんが、社会で日常的に起きている事実なのです。

ところが高認に合格すれば、企業の採用担当者は「何か事情があったのだろうが、それを乗り越えて高認の試験に合格した」と考えます。または、「努力家に違いない」という印象を持ってもらえる可能性も高くなるのです。

中卒就職の現実と「年収を上げたい」「稼ぎたい」という思い

厚生労働省によると、中卒者の平均賃金は男性で月約28万円、女性で月約17万円。高卒の場合、男性約31万円、女性約20万円です。
中卒と高卒の平均賃金の差は、男性も女性も月3万円であることがわかります。

月3万円の差が出ると、1年で36万円(=3万円/月×12カ月)の差になり、10年で360万円の差になります。
360万円の現金であれば、新築住宅を購入するときの頭金にもなります。もしくは、新車を現金で買うこともできるでしょう。

高認に合格すると、大学を受験することができます。大卒者の賃金は男性で月約41万円、女性で月約28万円です。
つまり、大卒者になると一気に高卒者の平均賃金を超えてしまうということです。
「年収を上げたい」「稼ぎたい」という気持ちがある方は、高認への挑戦を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

なぜ中卒で社会人になると苦労するのでしょうか。「それはおかしいこと」かもしれません。しかし、社会はそう簡単には変わりません。
そのため、ここは気持ちを切り替えて、苦労を減らす方法を考えてみませんか。高認に合格すればすべて解決できるわけではありませんが、少なくとも苦労を減らすきっかけをつかむことはできます。
何事もチャレンジすることが重要ですので、ぜひこの機会に一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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