「大検」はいま「高卒認定試験」に変わりました
かつて大検と呼ばれていた大学入学資格検定は、「高等学校卒業程度認定試験」、略称「高卒認定試験」に変わりました。
高卒認定試験も大検と同じように、中卒の人や高校を中退した人が大学受験するために必要な「資格」という位置づけです。
なぜ名称が変わったのでしょうか。また、内容はどのように変わったのでしょうか。
そもそも「大検」とは
高卒認定試験の前身である大検は、1951年にスタートしました。制度の大まかな内容は現在の高卒認定試験と同じで、中卒の人や高校を中退した人が大検の試験に合格すると、文部科学省(当時は文部省)から「高卒者と同等以上の学力がある」と認定され、大学入試の受検資格を得ることができるというものです。
ただ、大検の受験科目は11~12科目(選択の仕方によって変わる)もあり、「大変な試験」といわれていました。
しかし、時代の変化とともに受験制度が変わり、さらに人々の学歴に対する考え方も変わったことで、大検も変わることが求められるようになりました。
そこで大検は2004年度をもって終了し、2005年度から高卒認定試験が始まったのです。
「高卒認定試験」になって何が変わったのか
高卒認定試験になって変わった点は次のとおりです。
・英語が必修になった
・受験科目が国語、英語、数学、社会、理科だけになった(保健、簿記、家庭科が廃止された)
・満16歳以上なら誰でも受験できるようになった(大検では全日制高校の在校生や休学者は受験できなかった)
変更の内容は、科目が社会からより求められるものになり、不登校など「今日的な課題」に対応したものになっています。
高卒認定試験とは【詳細を簡単に解説】
高卒認定試験に合格するには、以下の8~10科目のすべてで合格点を取らなければなりません。科目数は受験者の選択科目によって変わってきます。
教科 | 科目 | 合格要件 |
国語 | 国語 | 必修 |
数学 | 数学 | 必修 |
外国語 | 英語 | 必修 |
地理歴史 | 世界史A | 2科目のうち1科目選択 |
世界史B | ||
日本史A | 4科目のうち1科目選択 | |
日本史B | ||
地理A | ||
地理B | ||
公民 | 現代社会 | ●現代社会1科目 |
倫理 | ||
政治・経済 | ||
理科 | 科学と人間生活 | ●「科学と人間生活」を選べば「物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎」から1科目 |
物理基礎 | ||
化学基礎 | ||
生物基礎 | ||
地学基礎 |
8~10科目は多いように感じるかもしれませんが、一回の試験ですべて合格する必要はありません。例えば、1回目の試験で5科目合格すれば、次の試験ではその5科目を受験する必要はありません。2回目以降の試験では、不合格になった科目だけを受験すればいいのです。
また、「合格科目の権利」に有効期限はないため、ゆっくり1~2科目ずつ取っていくこともできます。ただし、受験料は試験の都度支払う必要があります。
受験料は科目数によって異なり、以下のとおりです。
・7科目以上:8,500円
・4科目以上6科目以下:6,500円
・3科目以下:4,500円
高卒認定試験は年2回、8月と11月に行われ、両方に受験することもできます。出題は、高校1年生の教科書の範囲となっています。
まとめ~大学をあきらめないで
高卒認定試験の8~10科目に合格することは、決して簡単なことではありません。
しかし、「大学に行きたい」という気持ちはとても貴いものですので、その気持ちを大切にしてください。
しっかり「勉強計画」を立て、計画通りに地道に勉強していけば、きっとよい結果を手に入れることができるはずです。