高認合格に向けた問題集、過去問が必須なワケとその活用法

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高卒認定試験(以下、高認)は、高校を中退したり、高校への進学をあきらめたりした人が「高卒と同等の学力を持っている」ことを認定される試験です。大学・短大・専門学校などへの進学の扉を開いてくれる資格としても人気。

高認合格には、過去問 を解くことが必須とされています。ここでは、その理由と過去問の効果的な活用法について、わかりやすく解説していきます。

高認合格に過去問の問題集が必須なワケ

まず、知っておきたいのが、「高認は落とすための試験ではない」ということ。何らかの理由で「高卒」の学歴を持たない人が、さまざまな可能性を広げるための手段として設けられたものです。

一定の努力をした人を「高卒と同等の学力を持っている」と認めるためのものなので、人を振り落とすための大学受験とは全く異なります。そのため、試験もさほど難しいものではありません。

出題形式にも科目ごとにほぼ一定のパターンがあり、毎年ほぼ同じような出題形式で試験が構成されています。そのため、過去問を何度も解いておけば、科目ごとの出題形式が攻略できたり、高認合格のコツをつかんだりすることが期待できるでしょう。

これが「高認合格に向けて、できるだけ多くの過去問に接するべし」といわれる理由です。

過去問の問題集を手に入れる際のポイント

「高認の問題のレベルが知りたい」「自分がどれくらい得点できるか確かめてみたい」という人は、まず文部科学省のホームページ に公開されている過去問をダウンロードしてみましょう。

実際の試験時間と合わせて問題を解き、答え合わせをすれば、現在の実力をはかることができます。ただし、ここで手に入るのは問題と答えのみです。そのため、「なぜこの答えを導くべきだったのか」「今後どのような方向性で勉強すべきか」といったヒントは全くありません。

そこで、ぜひ手に入れてほしいのが、高認の過去問とその解説を収録した問題集です。問題集を選ぶ際は、以下の点を基準に選びましょう。

・過去問がどれだけ掲載されているか
・自分にとってわかりやすい内容で丁寧に解説されているか
・出題傾向や今後の試験の予想などが載せられているかなど

過去問の活用方法

高認の過去問に取り組む際、注意してもらいたいのは、最初に本番さながらの環境を作ること。一つの科目に50分かけて解答し、それぞれの大問ごとにかかった時間をメモしておきましょう。

なぜなら、最後まで解ききれなかった場合は、時間をかけ過ぎた大問を後でチェックするからです。例えば、以下のようにチェックを入れておいてもよいでしょう。

・自信をもって解答したもの:〇
・自信がないまま解答したもの:△
・解けなかったもの:×

答え合わせをする際は、次のような基準でそのチェックを活用しましょう。

1)〇のチェックで正解 → 解きなおしの必要なし
2)〇のチェックで不正解 → 解答やヒントをじっくり読んで間違えた原因を探る
3)△のチェックで正解 → 解答やヒントを読んで確認
4)△のチェックで不正解 → 解答やヒントをじっくり読んで考え方を確認
5)×のチェック → 解答やヒントをじっくり読んで考え方を確認

同じ過去問を何度も繰り返し解き、高認の出題傾向に慣れながら考え方のヒントを得ることが大切です。



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