中卒者は高卒資格取得を目指すべき?中卒のデメリットを打ち消すには

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高校を中退したり、高校進学をあきらめたりした人は、最終学歴が「中卒」になります。一般的に、「中卒」には、さまざまなデメリットがあると考えられがちですが、実際にどのようなデメリットがあるのでしょうか。この記事では、中卒のデメリットを挙げつつ、そうしたデメリットを打ち消す方法を提案しています。

「中卒」から短大・大学といった高等教育機関の卒業を目指す人も、ぜひ参考にしてください。



中卒と高卒の違い

中卒(中学校卒業)は、日本の中学校(中等教育学校)を卒業したことを意味します。中学校は、通常3年間の課程で、中学1年から中学3年までの学習を行います。中卒の場合、学校教育は中学校までで終了し、高等学校へ進学せずに学校を卒業します。

一方、高卒(高等学校卒業)は、日本の高等学校を卒業したことを意味します。高等学校は、通常3年間の課程で、高校1年から高校3年までの学習を行います。高卒の場合、中学校卒業後に高等学校に進学し、高校卒業の資格を取得します。

中卒と高卒の主な違いは、進学の有無と学歴のレベルです。高卒は、高等学校の学習を経て卒業し、中学校卒業よりも学習内容や学力のレベルが高くなります。高卒の方が、進学や就職活動などで選択肢が広がることが一般的です。

ただし、個別の状況によっては、中卒でも資格取得や職業訓練などを通じて社会で活躍することも可能です。また、中卒後に高等学校や専門学校に進学することも選択肢の一つです。

中卒のデメリットとは

最終学歴が「中卒」の場合、どのようなデメリットを感じるのでしょうか。まず、大学や短大、専門学校といった高等教育機関の受験資格は「高卒」となっているため、次の段階に進みたいと考えても実質的に不可能です。さらに、進学をあきらめた場合も求人数の圧倒的に少なさがデメリットとなるでしょう。希望の職種に就ける可能性も低くなります。

また、学歴によって生涯年収にもかなりの差がつく傾向があるため、「中卒」のまま就職すると、将来手にできるお金も低くなるでしょう。こうしたデメリットを克服するための選択肢は、「高卒資格を得る」「高認資格を取得する」といった2つです。以降で、これらの方法について解説します。

 

高卒資格を取得する方法

「中卒」の人が「高卒」資格を取得する方法は、以下の3つです。

1.全日制高校を卒業する
2.定時制高校を卒業する
3.通信制高校を卒業する

全日制高校の場合は、周りの同級生が年下であったり編入の受け入れ数が少なかったりする難しさがあります。高校中退者のなかには、心理的な抵抗感がある人もいるかもしれません。定時制高校・通信制高校に関しては、中卒者を受け入れる環境が整っており、働きながら学ぶこともできるなどのメリットがあります。

また通信制高校の場合は、ほとんど通学する必要がない点がメリットです。しかし、卒業までに最低でも3年以上在籍する必要があり、「すぐにでも高卒資格を得たい」という場合は時間をロスしていると感じるかもしれません。

高認資格を取得する方法も

文部科学省が実施する「高等学校卒業程度認定試験」(以下、高認)に合格すると、「高校卒業者と同程度以上の学力がある」と公に認められます。決して高卒資格を取得できるわけではありませんが、大学や短大、専門学校といった高等教育機関、各種資格試験の受験資格を得られるのが大きな特徴です。

年2回受験するチャンスがあり、試験レベルも決して高くないため、本人のやる気によっては1年以内に高等教育期間の受験資格を得ることが期待できます。高認取得後、大学へ進学し卒業すれば、最終学歴を更新することが可能です。最終学歴「中卒」にお悩みの方は、ぜひご検討ください。



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