高認に挑戦した芸能人の感想が興味深い

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俳優でミュージシャン、そしてタレントの「Kさん」は、2017年に42歳で高等学校卒業程度認定試験(以下、高認)に挑戦し、合格しました。そのときの様子を自身のブログに綴っているのですが、そこには大人で、かつ父親であるKさんが高認に挑戦する経緯が詳細に書かれています。

これから高認に挑戦しようと考えている人には、とても参考になり、高認に合格した人が読めば納得できる内容なのではないでしょうか。

高認に挑戦した動機

Kさんが高認に挑戦しようと思ったのは、中3だった息子が「マジ、高校に行きたくねえ」と言ったからでした。息子は、中卒でありながら社会で活躍しているKさんのようになりたかったようです。Kさん自身は、小学校3年生から「学校の勉強を放棄した」と告白しています。

Kさんは、息子に「中卒でも、父さんみたいに楽しく生きられるから大丈夫だよ」と言ってあげたかったのですが、それはやめました。高校に行ったほうが、息子の人生の選択肢が広がると思ったからです。

そこで「親父の背中」を見せるために、30年以上ぶりに、学習に取り組んだわけです。

結果

Kさんは、2017年度に初めて高認を受けましたが、結果は不合格でした。8教科受験し、7教科で合格点を取っていましたが、高認は8~10科目の試験を受け、すべてで合格点を取らないと「高認合格」にはならないのです。一度合格点を取った教科については、次の高認で再受験する必要はありません。「合格点を取った権利」は、終生、有効になります。

Kさんはその後、もう一度高認を受け、不合格になった科目に合格し、晴れて「高認合格」を勝ち取りました。

息子の反応はどうだったか

Kさんは、息子とラーメン屋に行き、カウンターに並んで座りました。そして、ラーメンを食べながら、高認に合格したことを伝えました。すると息子は「僕も勉強してみようかな」とつぶやいたそうです。

ところが息子は結局、高校に行きませんでした。しかし息子は、朝、きちんと起きて、アルバイトに行きます。しかも、家事も手伝い始めました。そして次のように言ったそうです。「自分の分は自分で稼ぐようになるよ」と。その言葉どおり、息子はアルバイトのシフトをこなし、徐々に勤務時間を増やしていきました。

それからしばらくして、Kさんは息子に、学歴や勉強についてどのように考えているのか尋ねました。息子は「勉強する気はないよ。高校行かないでアルバイトしていて困ることはないし」と言いました。さらに「高校の勉強の必要性は、以前より感じなくなった」とも。

さて、これを聞いたKさんは、どう思ったでしょうか。Kさんは反省したのです。自分が高認の勉強をしていたときに、苦しそうにしていたことを思い出しました。そして、学校の勉強をしないで楽しそうに人生を過ごしてきたことについて「そんな背中を(息子に)見せているわけだ」とも思いました。これでは、息子は辛い思いをして勉強しようとは思わないだろう――Kさんはそう感じたのです。

それでKさんは、こう決意しました。
「まず、私が学校での勉強の楽しさ、必要性を理解したほうが良いだろう」と。Kさんは、息子に勉強してほしいと思い続けているのです。

まとめ

勉強と学歴について考えさせられる、深い話だと思います。高認合格を勝ち取るまでには、人それぞれさまざまなドラマがあるのではないでしょうか。高認を目指して勉強していけば、苦労の中に、理解できた喜びや学習の楽しさを感じる瞬間がきっとあるでしょう。あなたもぜひ合格を果たし、勉強する意義や楽しさを発見してください。

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