【高認】中学時代に地学が超苦手だった人へ
高等学校卒業程度認定試験(以下、高認)で地学基礎を選択する人は「不安」を抱えていないでしょうか。地学は「地球のことを考える」大きな学問なので、どこから手をつけたらよいのか、迷うこともあるでしょう。
この記事では、高認の地学基礎の攻略方法を紹介します。
「あれ、簡単かも」と思えるようにしよう
地学は、本当は地球と宇宙を学ぶ、難しい学問です。しかし、高認の地学基礎では、簡単な問題しか出ません。地学基礎の教科書には、いかにも難しそうな名称や概念が出てきますが、よくよく読んでいけば意外に簡単に理解できてしまいます。
早い段階で、この「あれ、高認の地学基礎って簡単かも」という印象を持てるようになると、勉強のスピードがグングン上がっていきます。では、何をすれば、簡単と思えるようになるのでしょうか。
5項目を「薄く」「広く」確認する
文部科学省は、高等学校学習指導要領で、地学基礎の学習範囲として、次の5項目を挙げています。
1、惑星としての地球 | 地球のすがた |
2、活動する地球 | |
3、大気と海洋 | |
4、地球の変遷 | 変動する地球 |
5、地球の環境 |
1、2、3は「地球のすがた」という分野でくくられています。4と5は「変動する地球」という分野に含まれます。
高認で地学基礎を選択することを決めたら、本格的な勉強に入る前に、この5項目を「薄く」「広く」理解するようにしてみましょう。薄く理解するとは、「深く勉強しない」ということです。次のように勉強を始めてください。
ステップ1:「流し読み→飛ばし読み→重要なところに鉛筆で印」
まず、地学基礎の教科書の「1、惑星としての地球」の部分を開きます。そこを、流し読みします。「これは重要そうだ」と感じた部分に、鉛筆で印をつけていきます。わからない言葉は飛ばして構いません。
それが終わったら、すぐに教科書の「2、活動する地球」を読み始めます。「流し読み→飛ばし読み→重要なところに鉛筆で印」の作業を繰り返します。同じ作業を「5、地球の環境」まで行います。
ステップ2:鉛筆の印を蛍光ペンの印にする
再び教科書の先頭に戻り、読み始めます。2回目の教科書読みでは、「鉛筆の印」を意識します。鉛筆の印は、1回目で読んだときに「重要そうだ」と感じたところですので、次の作業をしてください。
・もし「やっぱり重要だ」と感じたら、鉛筆の印を消して、蛍光ペンで印をつけてください
・もし「どうも重要ではなさそうだ」と感じたら、鉛筆の印を消してください
これを、教科書の最後まで行ってください。こうすることで、「重点的に勉強しなければならないところ」をチェックすることができるでしょう。
ステップ3:蛍光ペンのところを重点的に学習する
ステップ1と2は、本格的な勉強の準備でした。
このステップ3から、本格的な勉強に入ります。教科書を読みながら、蛍光ペンの印を意識しながら、学習します。詳しい勉強方法は、次の章で紹介します。
地学基礎は教科書で5項目の基礎中の基礎を学ぶだけでよい
地学基礎の勉強は、高校の教科書をメインに使います。ただし、「高認用」の参考書と問題集は用意しておいてください。
教科書を読んで、理解できないことがあったら、参考書を開いて読んでください。教科書を読んで理解できなかったことが、参考書の同じ部分を読むと理解できることがあります。そして、ひとつの分野が終わったら、問題集を解いて、記憶できているか確認してください。問題集で間違ったら、また教科書に戻ってください。
「これだけ」をする
高認の地学基礎の勉強では、「この記事に書かれてあることしかやらない」「この記事に書かれてあることは必ずやる」ようにしてください。
地学基礎の教科書なかで、興味深い分野が見つかっても、深掘りしていかないでください。なぜ深掘りしてはならないのかというと、高認の地学基礎ではそこまで難しい問題が出ないからです。高認の地学基礎では、広い範囲から出題されます。そのため、ひとつの分野に詳しい人より、広い分野を知っている人のほうが、合格率が高まります。
まとめ
高認の地学基礎は、教科書での学習をひととおり終えると「簡単だ」と思えるはずです。5項目のなかには、難しいと感じるところもあるでしょう。しかし、高認用の参考書と問題集で補強することで「簡単だ」と思えるようになるはずです。