【高校中退を迷う人に】決意する前に考えるべきこと・中退のための手続きなど

「【高校中退を迷う人に】決意する前に考えるべきこと・中退のための手続きなど」サムネイル画像

楽しい高校生活を思い描いて入学したものの、「友だちができない」「勉強についていけない」などの理由で高校を中退しようかと迷っている人もいるかもしれません。本記事では、高校中退を決意する前にぜひ考えてもらいたいことを挙げています。高校中退は、大きな決断となるため、メリット・デメリットを十分に理解したうえで決めるようにしましょう。

もし、高校中退を決意した場合は、ここで紹介する高校中退のための手続きをとり、その後の身の振り方を選択する必要があります。後悔しない選択のためにも参考にしてください。



高校中退を決意する前にしておきたいこと

「学校生活や勉強に適応できない」「友だち関係がうまくいかない」などの理由で高校を中退したい場合は、まず親や担任の教師、学校のカウンセラーなど周囲の大人に相談するようにしましょう。どんなことがつらいと感じているのか、環境をどう変えたいのか、自分の言葉にすることで状況を整理できたり、自分の思いを理解してもらえたりすることが期待できます。

大人に相談することで、「高校を中退しないまま塾などの支援機関を頼る」「他校への転校を検討する」といった方法を選択することもできるでしょう。この状況を打破するには、「高校中退しかない」と思い込まず、高校を中退することで自分にどんなメリットがあるのか、どんなデメリットをこうむるのかを理解することが大切です。

高校中退の具体的な手続き

「周囲の大人に相談しつつ、さまざまな方法を検討したうえで、「やはり高校を中退するのが最もよい方法」と考える場合は、高校中退の手続きをとる必要があります。高校中退の具体的な手続きは、以下の通りです。手続きをする場合は、どうしても親や担任の先生の協力が欠かせません。そのため、あらかじめ協力者から高校中退への理解を得ることが重要です。

【一般的な高校中退の手続きの流れ】
1.担任・学年主任の先生との三者面談
2.退学届の提出
3.金銭面の処理
4.私物や書類の持ち帰り

まずは、親や担任(もしくは学年主任の先生)とで三者面談を行い、三者面談では、中退する意志を確認したあと、理由を説明しましょう。その後、手続きに必要な書類などを受け取ります。三者面談後、退学理由(進路変更・一身上の都合などで結構です)を記し、署名・捺印した「退学届」を提出。さらに、すでに授業料や教育費、生徒会費などを清算する金銭面での処理を行います。

こうした処理は、主に親に担ってもらうことになるでしょう。最後に、学校にある自分の教科書や上履き、書類などを持ち帰ります。こうした流れのなかで、「単位修得証明書」という書類を申請し、受け取っておくと、あとで役立つことがあります(※高認試験の免除目的なら、文科省の様式をダウンロードする必要あり)。これは、中退までに高校で修得した単位を証明するものです。できれば、複数枚「単位修得証明書」を受け取っておきましょう。

高校中退後の進路

高校を中退したあとは、どのような進路があるのでしょうか。多くの人は、以下に挙げる4つの選択肢を検討するはずです。

・通信制高校に再入学する
・定時制高校に再入学する
・高等学校卒業程度認定試験(以下、高認)に挑戦する
・就職する

通信制高校や定時制高校は、高校中退者を多く受け入れており、どちらも卒業すれば「高卒」の最終学歴を得ることができます。それぞれの特徴は、「自宅学習を軸にしているのか」「勤めながらでも学べる環境を用意しているのか」ということです。勉強のレベルとしては、さほど高くないため、高校の授業についていけないと感じていた人にとっては、選択肢の一つとなるでしょう。

一方、高認は「高校卒業者と同等以上の学力があることを公的に証明できる資格」です。合格すると、大学や短大、各種専門学校など高等教育機関の受験資格、各種資格試験の受験資格などが得られます。合格しても最終学歴は「中卒」のままですが、高認を足がかりに大学や短大に進学・卒業すれば、最終学歴を「大卒」「短大卒」にすることも可能です。

人間関係などがネックになって高校を中退したものの、さらに学びを深めたい場合は、高認受験をぜひ検討しましょう。



関連記事

カテゴリー

アーカイブ