高認とは?高校中退や中卒からさらなる将来性が手に入るおすすめの試験制度
高校を中退した人や中卒の人の中には、高認受験が気になったことがある人もいるかもしれません。高校卒業者と同じような資格が手に入る高認に合格すると、進学や就職などで有利になる場合があります。具体的に、高認とはどういった制度なのでしょうか。
高認が気になる人のために、どのような試験なのか、学習内容や難易度をはじめ、合格のメリットについてまとめてご紹介します。
高認は高校卒業程度の学力を証明する試験制度
高認(高等学校卒業程度認定試験)とは、文部科学省が主催している高校卒業者と同じ程度以上の学力を認定する国の試験を指します。次のような人が高認の受験者のイメージです。
・高校を中退した人
・中卒のまま高校に進学しなかった人
高認に合格すると、高卒にはならないものの、高卒と同等の知識があることを客観的に証明できます。
高認の試験日程や学習のポイント
高認の試験は、年2回(8月、11月)、各2日間実施されています。例えば、2021年度の第1回の場合は、以下のような日程で行われました。
・受験案内の配布開始:2021年4月5日
・出願期間:2021年4月5日〜5月10日(当日消印有効)
・試験日:2021年8月12日、13日
・結果通知の発送予定:2021年9月7日
出願期間は1ヵ月程度ありますが、試験日は3~4ヵ月先と間が空いています。そのため、自分が受験したい試験日程を意識した学習が必要です。ちなみに、高認の試験は、中学レベル~高校1年レベルの内容から出題されます。
中学校の勉強が苦手だった人は、基礎から始める必要があるでしょう。一方で、高校中退者の中には、復習程度で合格を目指せる人もいるかもしれません。受験生によって難易度の高低の幅が広いことも、高認の特徴です。
合格すれば進学や就職に役立つ
高認の合格者は、大学や短大、専門学校への受験資格を得ることができます。高校中退や中卒でも高認に合格すれば、進学のチャンスが手に入ることは、大きな魅力です。また、文部科学省では高認合格者を就職で高校卒業者と同等に扱うよう社会にアピールしています。
このほか、国や都道府県、民間資格試験の受験条件として利用できるケースが増えているのもポイントです。
まとめ
何らかの理由で最終学歴が中卒の人の中には、将来のため大学進学や資格取得を考えている人もいるかもしれません。その場合、高認にチャレンジして合格すれば、大学進学や高卒以上の学歴が必要な就職・資格試験など選択の幅を広げることができるでしょう。