高卒認定試験(高認)の倫理は難しい?出題範囲と勉強法

「高卒認定試験(高認)の倫理は難しい?出題範囲と勉強法」サムネイル画像

高卒認定試験(以下「高認」)の公民科目では、「現代社会」の1科目、または「政治・経済」「倫理」の2科目どちらかを選択して合格しなければなりません。

倫理とは人間と人間の関係性や、どう生きるべきかを、世界中の哲学者、思想家の考え方から学ぶ科目です。
高校では選択科目として設定されているため、中卒、また高校を中退した方には倫理という科目について詳しく知らない方もいるでしょう。

そこで、倫理で合格点を取るために、問題の内容や出題範囲、効率的な勉強法をご紹介します。

倫理の出題範囲とは?

倫理の出題形式は大問1~4の共通問題、大問5~7の3問から2問を選択して解答します。
1問4点で全25問が出題されるため、合格点に達するためには10問以上を正解する必要があります。

レポートや会話文と、グラフや写真などの資料を合わせて読み解く問題が多く、比較的正解しやすいのが倫理の特徴です。
そして、倫理で出題頻度が高い傾向にあるのは、次の4つがあげられます。

・キリスト教、仏教、儒教などの宗教思想
・ギリシャ、中国など外国の思想と日本の伝統思想
・奈良~鎌倉時代の仏教と日本人の思想形成
・古代の哲学者、思想家の名前や学説、名言

それ以外では、近年に起こった印象的な事柄や、社会問題、生活に密着した問題などが出題範囲に含まれます。

平成28年までに問題として出題された、身近な内容は次のようなものがあります。

・循環型社会(リサイクルやリデュースなど)
・ネット依存
・子育て
・SNSと情報リテラシー
・地球温暖化
・地域社会や高齢化社会
・インフォームドコンセント(病名告知)

また、これらの身近な話題と、有名な思想家が説いた思想と関連させて出題する問題があるのも特徴の1つです。

倫理の効率的な勉強法

時事的な問題に対しては、ニュースや新聞を意識して見るようにすると、あらゆる問題に対応できます。
ただし、深い知識までは必要なく、常識的な範囲でかまわないので、知っている事柄を増やしていきましょう。

国内外の哲学者、思想家に関する問題が多くを占めるため、過去問を利用して知識を蓄えるのが最も効率的な勉強法です。
また、時事的な事柄と思想を連動させる問題が出題されることも考慮して、思想家に対する勉強に時間を割いた方が得策といえるでしょう。

特に思想家の名前や思想の流れ、学説、世に残した言葉を、理解した上で暗記することが重要です。

とっつきにくい印象の倫理ですが、問題文と共にグラフや写真などの資料が必ず用意されています。
すなわち、過去問を繰り返し勉強し、「問題を解くための読解力」を身に付けることが倫理を攻略できるポイントです。



関連記事

カテゴリー

アーカイブ