高卒認定試験の受験料など、かかる費用・料金を少しでも抑える方法
「取りたい資格が取れない」「大学に進学したい」といった理由で高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験、以下、高認)を受験する人もいるでしょう。しかし、手持ちの現金にさほど余裕がない場合は、受験費用がネックになる可能性もあります。
ここでは、高認受験にかかる費用や料金をできる限り抑えるための方法を、「受験勉強」「受験費用」の2つの側面から解説します。また、受験に際してしっかり心構えすることで、費用を浮かせられることなどもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
受験に向けた勉強でかかる費用
受験に向けて、まずは勉強する必要があります。高認受験に際しての主な選択肢は、「独学」「通信講座」「通学」の3つです。
独学の場合
以前高校で使っていた教科書や新たに購入したテキストなどを使って、1人で勉強を進める「独学」スタイルの場合、教科書やテキストの購入費用として、5万~8万円ほどかかります。
通信講座の場合
仕事などを続けながら自宅で勉強する「通信講座」スタイルの場合は、通う必要がないことがほとんどです。費用としてかかるのは、入学金や教材費が入って25万~35万円程度(全科目)。勉強中にわからない部分は、電話やメール、オンラインなどで答えてもらえるのがメリットです。
通学の場合
予備校などに通い、勉強する「通学」スタイルの場合、入学金や教材費が入って65万~78万円(全教科)ほどかかります。この他に、学校に通う際の交通費などもかかるため、3つの選択肢の中では最も費用がかかるといって間違いありません。通う頻度は学校によってまちまちで、週に何日通うかを選べたり、月で何回通うかが決まっていたりすることもあります。わからないところを直接教師に尋ねることができ、勉強に集中しやすいのが「通学」スタイルのメリットです。
受験料を抑える方法
高認の受験料は、受験する教科数によって以下のように異なります。
・7~10科目の場合:8,500円
・4~6科目の場合:6,500円
・1~3科目の場合:4,500円
いくつかの科目を高校で取得していたり、すでに何科目かで合格していたりする場合は、受験料が安くなります。必要以上に多くの科目を受験することがないように気をつけましょう。
また、科目数によって受験料が設定されている分、きちんと出願すれば無駄な出費がないように感じるかもしれません。しかし、受験費用を抑えるという意味では、一度にできるだけ多くの科目を合格するに越したことはないのです。「受験費用を抑えるコツは受験回数を抑えること」だと肝に銘じて、受験勉強に臨むようにしましょう。
高卒認定試験に合格するための費用・料金を抑えるためには
勉強費用と受験費用を抑え、最低限の費用で高認に合格するには、「思い立ったときにすぐ勉強を始める」「ちょっとした空き時間にでも勉強する」といったことが大切です。また、それぞれの教科の基礎を押さえることができれば、高認合格はそう難しいことではありません。
8科目すべてを勉強し、合格にこぎつけるのは遠い道のりだと感じるかもしれませんが、この期間を少しでも短縮することで、さまざまな費用を抑えることができます。「手元の費用が心もとない中でも何とか夢を叶えたい」という人は、隙間時間を利用し、集中する時間を少しでも作るように心がけましょう。夢に向かう自分の姿勢が、合格までにかかる費用を左右するのです。