高認と大卒で就職に違いはあるの?就職試験での影響
「高認に合格したけど高卒の人より将来の就職に影響が出るのではないか」と心配する人もいるのではないでしょうか。高認試験は、実際に高校に通って卒業したわけではないため、「就職で不利になるかもしれない」と不安になるのも仕方のないことです。
高認合格でも大卒と同じように企業への就職ができるのか、高卒として扱ってもらえるのか、気になるところです。就職での高認のメリットやデメリットについて紹介します。
高認合格者も大卒と同じように就職試験を受けられる?
高認試験は、高校卒業と同じ程度の学力を証明するものです。高認に合格しても、高校を卒業していないため、最終学歴は高卒にはなりません。そのため、最終学歴は中卒で「高卒認定試験に合格した」ということになります。
一般的に、求人募集している企業の多くは、高卒以上の条件が設けられていることが少なくありません。なかには、大卒以上でないと応募できない企業もあります。そのため、最終学歴が中卒となる高認合格者の場合、大卒以上の学歴が必要な就職先には応募できません。
高認合格は高校卒業と同等以上を証明するもの
高認試験の合格を高卒と同等として取り扱う企業も増加傾向です。そのため、中卒でも高認合格で高卒が条件の就職試験を受けるチャンスが生まれています。ただし、文部科学省の調査によると2010年における「高認を知っている」と回答した企業の割合は60.3%でした。
そのうち、就職試験で高卒として扱う企業は25.9%と4社に1社とまだまだ少ないのが現実です。都道府県や市区町村など自治体の採用試験でも44.9%。もし希望する業種や企業がある場合は、前もって就職を考えている業界や会社の採用情報を調べ、人事の窓口に問い合わせることをおすすめします。
高認合格で進学して大卒就職する道
将来、大卒として就職をイメージしている場合、最もおすすめする方法は、高認合格を目指しながら大学受験の勉強をすることです。大卒の資格があれば、就職活動が大幅に有利になって自分の希望に沿った就職に近づきます。
ただ企業によっては中卒や高校中退をして高認合格から大学進学した応募者には、面接で理由を尋ねたり、評価を厳しくしたりするケースもあるようです。しかし、中卒や高校中退より正社員で就職するチャンスが広がることは確かといえます。
まとめ
高認に合格することで、高卒以上の就職採用や大学受験資格の取得など将来の選択肢を広げることができます。企業によっては高認合格者に対する認知度が低いところもあるかもしれませんが、高認合格後に大学受験に合格して卒業すれば大卒資格を得ることができます。
大卒条件となっている企業にも応募が可能となり、就職活動の幅を広げることができるため、将来の選択肢を広げたい人は、ぜひ高認にチャレンジしてみましょう。