高認と高卒は何が違うの?最終学歴など両者の違いを確認
高等学校卒業程度認定試験(以下、高認)に合格しても、高校を卒業したことにはなりません。高認に合格しても、正式な学歴としては「中卒」のままです。ただし、中卒の人でも、高認に合格すると大学受験に挑戦できるようになります。高認と高卒の違いについて解説します。
高認合格と高卒は異なる
高認に合格すると大学受験に挑戦できるわけですが、高卒にはなりません。
大学入試は一般的に、高校を卒業した人(高卒者)しか受けることができませんが、例外的に、高認に合格した人は、大学受験に挑戦できます。
一方、「高認に合格しても高卒にはならない」のは、高校を卒業していないからです。社会では、高校に3年間通って、高校を卒業したかどうかが、問われることが少なくありませんが、高認合格者は高校に通って卒業しているわけではないので、高卒にはならないのです。
高認の合格者の最終学歴はどうなるのか
高認に合格した人の正式な最終学歴は「中卒」になります。しかし、単なる中卒と考えるべきではないでしょう。「高認に合格した中学卒業者」が適切な表現かもしれません。「中卒者」と「高認に合格した中学卒業者」は、同じでようで異なります。
例えば、「高卒以上しか絶対に採用しない」企業があった場合、「中卒者」も「高認に合格した中学卒業者」も同じであり、その企業の求人には応募できないと考えるかもしれません。
しかし、求人票に「学歴:高卒以上」と書いてあっても、高認合格者なら採用する企業も少なくないのです。また、そのような企業でも、求人票にわざわざ「学歴:高卒以上、高認合格者も可」とは書きません。
しかし、やる気があって、どうしてもその企業に入社したいのであれば、その企業に電話をして「高認に合格しているのですが、応募書類を送ってもよろしいでしょうか」と問い合わせてみましょう。「とりあえず履歴書を送ってみてください」と答える企業はあるはずです。
多くの企業の採用担当者は、中卒の人が高認に合格した「努力」を認めてくれます。