高認英語の特徴をチェック!覚えておきたい傾向と対策

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高等学校卒業程度認定試験(以下、高認)の英語科目の攻略法を紹介します。今回は英語のうち、英文法に焦点を当てます。英文法の問題は「語句の並べかえ」や「適語選択」の形で出題されます。

高認の英文法の問題の特徴

「英文法問題」と聞くと「難しい」というイメージを持つかもしれませんが、高認の英語試験では、それほど難しい英文法問題は出題されません。教科書の内容をしっかり把握しておけば、十分解くことができます。

語句の並べかえはこのように攻略しよう

高認の英文法問題は、「語句の並べかえ」で出題されます。
過去に次のような問題が出ました。

以下の文章の( )内には、1~5の語句が入ります。1~5を正しく並べかえなさい。

 

Many years ago on hot summer days, the children of the village often went swimming in the river. Most children just played in the water, but some of the braver boys( )( )( )( )( )from the bridge, where the river was deep.

 

1:liked to

2:into

3:the

4:dive

5:water

答えは、この章の最終行に記してあります。まずはそれを見ずに答えを出してみてください。
「but」の前までを和訳してみましょう。

「何年も前の話になるが暑い夏の日といえば、村の子供たちはしばしば川に泳ぎに行っていた。ほとんどの子供たちはただ水遊びをしていましたが、しかし~」

ここまで読み取ることができると、「but」の前は「ほとんどの子供(most children)の描写」をしていて、「but」のあとは「より勇敢な少年たち(the braver boys)の描写」をしていることがわかります。
つまり、「ほとんどの子供は~だった、しかし、より勇敢な少年たちは~だった」という英文をつくればよいことがわかります。

選択肢の単語の意味はこうなります。
1:liked to 「~することが好きだった」
2:into 「~のなかへ」
3:the 「定冠詞」
4:dive 「飛び込む」
5:water 「水」

ここから「より勇敢な少年たちは、水のなかに飛び込むことが好きだった」という意味の、次の英文をつくることができます。

the braver boys liked to dive into the water from the bridge.

選択肢のうち、動詞は「1:liked to」と「4:dive」の2つであることを見抜くことができれば、the braver boysのあとには過去形である「1:liked to」がくることがわかります。
なぜなら「but」の前の文の主語+動詞が「Most children played」となっていて、これは主語+動詞の過去形になっているからです。butのあとも、主語+動詞の過去形にしなければなりません。

「1:liked to」の次に「4:dive」を置けば、「to+動詞の原形」でto不定詞「~すること」をつくることができます。残りは「2:into」「3:the」「5:water」になります。theは名詞の前に置きます。5つの選択肢のなかでは、waterだけが名詞です。そして「dive into」で「~に向かって飛び込む」となります。

●答え:1→4→2→3→5

適語選択はこのように攻略しよう

「適語選択」で、英文法問題が出題されることもあります。過去に次のような問題が出ました。

以下の文章の( )内に入るものを、1~4からひとつ選びなさい。

 

If you want to be good speaker of English, take advantage of every chance to speak English.  Don’t be shy and don’t be afraid of making mistakes. The most important thing is not to speak English perfectly ( ) to make yourself understood and enjoy communicating with others.

 

1:then

2:or

3:but

4:so

答えは最終行に記載します。先に解説します。
この問題を解く鍵は、選択肢を挿入する文の前にある2つの英文を「一切読まない」ことです。2つ英文の意味を考えると、この問題はますます難しくなります。

選択肢を挿入する文章の( )の前に「not to」があり、( )の直後に「to」があることから「not to A, but to B」の構文をつくっていることがわかれば、すぐに( )のなかに「but」が入ることがわかります。

( )にbutを入れて和訳するとこうなります。
「最も重要なことは、英語を完璧に話すことではなく、自分自身を理解して、他者との会話を楽しむことです」

●答え:3

まとめ

高認英語における英文法の問題では、基礎さえ押さえていれば「一瞬で答えがわかる」ものが出ます。ほとんど、高校の英語の教科書で説明しているとおりに出題されるので、知識を広く集めることを優先させましょう。知識を深掘りするのは、そのあとで構いません。

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