高認の試験科目はどう選ぶ?まずは試験科目や合格要件をチェック!

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高等学校卒業程度認定試験(以下、高認)を受けるとき、社会と理科は選択となります。その選択の仕方によって受験科目の総数は8科目、または9科目、または10科目になります。自分にとって最適な選択方法を考えてみましょう。

なぜ高認の試験科目は「8または9または10科目」なのか

この記事では、免除科目がない人を想定しています。高認の受験科目が8~10科目になるのは、次のようなルールになっているからです。

公民は次のAまたはBのいずれかを選びます

A:「現代社会」の1科目
B:「倫理」「政治・経済」の2科目

理科は次のCまたはDのいずれかを選びます

C:「科学と人間生活」1科目と「物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎」から1科目を選ぶ。計2科目になる。
D:「物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎」から3科目を選ぶ。計3科目になる。

このように、公民の選択方法で1科目の差ができ、理科の選択方法でさらに1科目の差ができるので、最終的に最大2科目の差ができます。

高認のその他の受験科目は次のとおりです。

・国語:1科目必修
・数学:1科目必修
・英語:1科目必修
・地理歴史:「世界史A」「世界史B」のどちらか1科目を選ぶ
・地理歴史:「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」から1科目を選ぶ
この5教科では、全員が5科目受けることになります。

ここまでの内容をまとめると、次のようになります。
・8科目受験する人:公民で1科目、理科で2科目、その他5科目を選んだ人
・9科目受験する人(その1):公民で1科目、理科で3科目、その他5科目を選んだ人
・9科目受験する人(その2):公民で2科目、理科で2科目、その他5科目を選んだ人
・10科目受験する人:公民で2科目、理科で3科目、その他5科目を選んだ人

「8科目がお得」「10科目が損」にならない理由

高認は、受験したすべての科目に合格しないと「高認合格」にならないので、「8科目がお得」「10科目が損」と考えるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。

「現代社会」を選択すれば、公民は1科目で済みます。しかし「現代社会」は、比較的難しい科目です。例えば、これまでは「防犯カメラ」「遺伝子操作」「日本の伝統」「国会の議決」「ギリシア時代」「財政政策」「領土問題」といったテーマが出題されています。教科書で学習するだけでなく、日頃から新聞やニュースをチェックしていないと、なかなか知識を獲得しづらい内容です。

「科学と人間生活」を選択すれば、理科は計2科目で済みます。しかし「科学と人間生活」は試験範囲がとても広い科目で、物理、化学、生物、地学のすべての知識を、薄く広く持っていないと解けないでしょう。

このように、受験科目を少なくする選択には「難しさ」が伴うようになっています。

まとめ

高認に挑戦しようとしている方は、早めに過去問をチェックして、公民と理科の選択科目を決めたほうがよいでしょう。また、知識を薄く広く修得することが得意な人は、科目数を少なくしたほうがよいかもしれません。試験科目は自分に合った教科を選ぶことが大切です。じっくりと検討しましょう。

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