高校中退(中卒)でも高卒認定試験(高認)を取れば公務員になれる?
高校中退で就職するのは難しい現実があるため、安定している公務員になりたい方も多いかと思います。
しかし「高卒じゃないのに公務員になれるの?」という疑問を、一度は抱いたことがあるのではないでしょうか。
そこで中卒から公務員になるためには、何が必要なのかをご紹介していきます。
高認を取れば受験資格が得られる
公務員には国家公務員と地方公務員がありますが、学歴はどちらも「高校卒業見込み」または「高卒程度の学力」という条件があります。
つまり高校中退でも高卒認定試験(以下高認)に合格すれば、公務員試験の受験資格を手にすることができるのです。
また注意点として、公務員の高卒程度試験には年齢制限があり、職種で差がありますがおおよそ17~22歳までとされています。
公務員試験を本気で目指すなら、高卒認定資格はできるだけ早く取得し、公務員試験の勉強を開始した方がいいでしょう。
高卒で受験できる公務員の職種とは?
国家公務員
高卒で受験できる国家公務員の職種は、「国家一般職」「国家特別職」「国家専門職」の3種類が存在します。
一般職とは各省庁の事務職の他に、土木、電気、機械、農業といった技術職があります。
裁判所職員や衆議院・参議院の事務局、国会図書館などでの事務職は特別職と呼ばれています。
そして専門職とは皇宮護衛官、入国警備官、税務職員、刑務官など、事務職ではない特殊な任務をする職種です。
地方公務員
まず地方公務員は採用試験の学歴が大卒なら「上級」、短大・専門卒は「中級」、そして高卒は「初級」とランク分けされています。
そして初級の職種は行政事務(役所、学校、警察など)、技術職、公安職があります。
行政事務とは役所の市民課窓口業務など、市民生活に関わるすべての事務仕事のことを指します。
技術職とは先にご紹介した国家公務員のそれと、職種そのものは変わりありません。
そして公安職とは警察官や消防士など、市民の保安に携わる職種のことを指します。
公務員の募集がでないこともある
その年によりますが、国家公務員や都道府県庁の受験日程は9月ごろ、地方自治体は各地で異なり4月~翌年2月と幅広いのが特徴です。
特に地方公務員は人員が不足しなければ募集しないため、自分が受験したい職種の募集がでないこともあります。
それとは逆に、急な人員変動で追加募集をかけることもあるので、こまめに情報を収集しましょう。
また事務系の一般職の募集は毎年どの自治体でも行われることが多く、人気の職種であるため高倍率の狭き門になります。
公務員試験は早めの策が吉
公務員試験の内容は主に教養試験、適性試験、作文試験が一次、それを通過したら二次の面接試験で最終的な合否を決定します。
内容は歴史、社会、英語、数学など高認と似たものから、判断推理・数的推理など馴染みのない科目があるのが特徴です。
しかし独特な問題なので習得するのに時間がかかるため、公務員試験の対策は早めに立てた方が良いでしょう。
問題集が解けない、また難しいと感じるなら、公務員試験を行う予備校や通信教育などを利用する方法も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。