【高認合格ナビ】高校中退から専門学校を目指す時に高卒認定試験（高認）は必要？

様々な理由があって高校を中退してしまったものの、学校の勉強ではなく興味のあることを学んでみたいと思う方もいるでしょう。

そして将来の目指す方向が決まっているのであれば、大学ではなく専門学校に進学したいという希望が生まれるはずです。
有名大学の卒業者でも簡単に就職できない世の中で、即戦力になれるスキルが身に付き、就職に有利になる専門学校を選ぶのは賢明といえます。

しかし「中卒で専門学校に受験できるの」？という疑問を、進学を考えた時に思うものでしょう。

では、中卒から専門学校を目指す場合、一体どのようなことが必要になるのでしょうか。

高校中退（中卒）が入れる専門学校とは？

専門学校は高卒以上でないと入れない、高卒認定資格を持たず中卒でも入れる、という2つの種類が存在します。

しかし中卒が入れる専門学校とは、厳密に言えば「高等専修学校」で設けられている「高等課程」のことです。
専門学校は高等課程のほかに「専門課程と一般課程」の計3つが存在し、その中の「高等課程」だけが中卒者が対象になります。
専門課程と高等課程を併せ持っている学校が多く、名称を専門学校としているため中卒者には紛らわしく感じてしまうのです。

また高等専修学校と一線を画すのが「准看護師」になれる看護学校で、これは中卒であれば問題なく入学できます。

しかし受験資格に年齢制限がないことと、就職に困らず給与が高い人気の職種であるため、倍率も比例して高い傾向にあります。

専門学校の高等課程とは？

高等課程とは専門的な知識を勉強しながら、それと同時に高卒程度でなければいけない資格が取得できるものです。
つまり高卒認定資格を受けなくても入学できるため、専門的な勉強に集中できて資格をいち早く取れるのが大きなメリットといえます。

また学校と学科によって異なるのですが、高等課程の修業年数は1年制～5年制までと幅広いのが特徴です。
そして3年制以上で授業数、履修科目など様々な要件を満たした場合は、高卒者と同等に扱われます。

つまり大学進学や公務員試験の受験など、さらなるステップに挑戦することも可能になるのです。
高等課程を設けている学科は、調理師系、美容師、服飾系、ネイリストなどの美容系などが多くを占めています。

ほかに農業や電気、自動車整備、音楽、ビジネス系などもありますが、これらの学科で高等課程を設けている学校は比較的少ないです。

将来をしっかり見据えて専門学校を選ぶ

高等課程を設けている学科に、学びたいことがあれば問題ありません。
しかしそれに該当しないなら高卒認定資格を取って、本当に行きたい専門学校を目指すべきです。

また学びたいという気持ちは素晴らしいことですが、その学校に通って得られる資格が「仕事になる一生モノの資格」であるかどうかを見極める必要があります。
せっかく取った資格なのに就職先がない、稼げないでは、学費を払った意味がなくなってしまいます。

興味があるからという甘い考えでなく、将来食べていくことを前提に学科と専門学校を選ぶようにしましょう。