高校中退(中卒)は通信制高校と高卒認定試験(高認)どちらを選んだ方がいい?

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高校を中退し最終学歴が中卒のままでいいのか?という不安から、高卒の資格が欲しいと思いはじめる方も多いでしょう。
しかし高卒認定資格(以下高認)を取るか、もしくは通信制高校に編入するかのどちらを選べばいいの?と悩んだことがあるのではないでしょうか。
そこで高認と通信制高校の違いや、選び方のポイントをご紹介します。

通信制高校と高認の特徴とは?

通信制高校と高認はそれぞれ特徴があり、どちらかを選ぶ時には特徴も把握しておくことがポイントになります。

通信制高校とは

通信制高校とは3年の在籍期間が必要で、そして74単位の取得が卒業条件になります。
中退する前に高校に通っていた場合は、そこでの在籍期間と、取得済みの単位を引き継ぐことができるのが大きな特徴です。
基本的に自宅で勉強を行い、レポート提出やテストにより必要な単位を3年間で取得します。

また学校によっては平日に通学する全日制もあり、新たな高校生活を楽しめることも特徴です。
そして週に数回~年に数回は、スクーリングという面接指導を受けるために登校する日が必須になります。

高卒認定試験(高認)とは

高卒認定とは正式に『高等学校卒業程度認定試験』のことで、高卒程度の学力を認定する国の認定試験です。
高認に合格すると大学や専門学校などすべての学校、各種国家試験や公務員試験などで「高卒程度」と同じ扱いの受験資格が与えられます。

高認は14科目中で8~10(選択による)科目を合格する必要があるのですが、全科目を一度に合格する必要がないのが特徴です。
合格した科目は「高認そのものが存在する限り有効」であり、何年もかけて少しずつ受験することも可能になります。

通信制高校と高認の違いとは?

通信制高校と高認で得られる資格は、似ているようで実は明確な違いがあるのをご存知でしょうか。

まず通信制高校を卒業することで、「高校卒業」という資格が与えられます。
一方で、高認で得られるのは「高卒認定資格」であり、それは「高校卒業程度の学力を有する」という事実を証明する資格です。

つまり、あくまでも高卒と「同等」であるという意味であり、高認を取っても「最終学歴は中卒」ということになります。

通信制高校と高認は進路を考えて決める

通信制高校と高認をどちらにするか悩んだ時は、就職か進学かという進路に適している方を選ぶと後悔しないで済みます。
まず通信制高校は最終学歴を中卒から高卒にしたい方や、再び高校生活を経験したい方には通信制高校が向いているといえます。

また卒業後の進路を進学か就職かで決めかねている場合は、どちらを選んでもいいように高卒の資格を取っておくといいでしょう。

そして「大学に進学したい」という明確な目標があるのなら、早めに受験勉強を開始できる高認がおすすめです。
高認は満16歳以上であれば年齢に関係なく受験できるので、早めに認定資格を取得できれば大学受験までの時間すべてを受験勉強に充てることができます。

ただし、実際に社会にでると「学歴」よりも周囲との協調性や仕事への責任感などの、「人間力」を問われる場面の方が圧倒的に多いのです。
最終学歴ばかりにとらわれずに、様々な経験を通して人間的にも成長することも大切にしましょう。



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