高卒認定試験(高認)の日本史の難易度は?AとBの違いと傾向
高卒認定試験(高認)での日本史は地理と選択問題となるため、日本史が得意という方は選択するべきでしょう。
しかし、難易度はどのくらいなのでしょうか?
自分が試験を受ける上で、日本史AとBの違いはどこなのでしょうか?
高認合格に向けて勉強を始める方の中には、さまざまな疑問や悩みを持つ方も少なくありません。
ここでは、高認試験で出題される日本史をクローズアップし、出題範囲や難易度、A・Bの問題の違いについて解説してまいります。
的を絞って勉強をしたいと考えている方は必見です。
高認試験の日本史AとBの違い
高認試験の日本史はA・B共に大問6題で構成されています。
全30問で、3点の配点問題が20問、4点の配点問題が10問出題されます。
合格ラインは13~14問正解となります。
日本史A・Bは共に、資料や図、写真が多く使われ、空欄に語句をあてはめる問題や、正しい記述を選ぶ問題、適切ではない記述を選ぶ問題などが中心となります。
どのような問題に関しても、語句や時系列の暗記が求められます。
この2つの選択問題の違いは、出題範囲にあります。
範囲に関しては改めて記しますが、日本史Aは「狭く、浅く」、日本史Bは「広いながらもピンポイントな質問」が想定されます。
それぞれの出題範囲と難易度
日本史A・Bの出題範囲はそれぞれに異なります。
日本史Aは幕末以降(近代)からの出題となります。
ここ数年の日本史Aの出題傾向として、明治時代に関する設問が多いことが特徴に挙げられます。
日本史Bの範囲は、各時代それぞれからまんべんなく出題されており、年表を追った時系列などの暗記は必須です。
先にもふれたとおり、日本史A・Bともに、ヒントとも取ることができる図や写真、年表などの資料を盛り込んだ出題がなされています。
数学や英語と比べると、難易度的にはさほど高くありませんが、重要語句の暗記などが多く求められますので、日々の勉強が重要になるといえるでしょう。
どちらを受けるべきか?
「日本史AとBどちらを受けるべきか?」という悩みを持った方が見受けられます。
科目合格を目指すという場合は、範囲もせまい上に、出題ポイントを絞りやすい日本史Aを受験することをおすすめします。
ただし、高認取得後大学入試を目指すという場合には、日本史Bを受験する方が良いでしょう。
センター試験を導入している大学では、日本史Bを受験科目として指定しています。
センター試験を用いない大学でも、独自問題で日本史を出題する場合には、日本史Bの範囲での出題をすることが一般的です。
日本史は地理と選択問題となります。
「日本史は覚えることが多くて難しい」と苦手意識を持つ方も多い教科ですが、中学校で習う日本史分野を振り返ってみることでも十分です。
また、高認受験者向けの学習参考書で「日本史B」を準備し、明治~昭和のまとめをしておくだけで「日本史A」の学習にもつながります。
その中で、重要語句をチェックしておくと試験当日に本領発揮することができるでしょう。