高校を中退した人が高卒認定試験(高認)を受けるときに必要な単位修得証明書って?

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高校中退者が高認試験を受験する際は、高校在学中に取得した単位を利用して「試験免除科目」をつくることができます。
この試験免除を受けるためにはどのようにしたら良いのでしょうか。
ここでは「単位修得証明書」に関する説明と、発行依頼方法などについてまとめました。中退していても、高校に在学していた方は必見です。

高校を中退した人の中には試験一部が免除される場合がある

高認試験を受験する場合に「免除要件」が存在しています。

1.大検や高認で合格科目がある場合
2.技能審査(英検や数検)に合格した場合
3.高等専門学校で修得した単位がある場合
4.高等学校で修得した単位がある場合

これらの条件に当てはまる場合、科目試験の免除を受けることができます。
今回は「4.高等学校で修得した単位がある場合」に照準を絞ってお話しいたします。

高校を卒業すれば、「高等学校卒業資格」が与えられます。
何らかの理由で高校を中退した場合、在学中に修得した単位を高認に活かすことができます。
ただし、修得単位には条件がありますので、在学した学校へ「在学中に修得できた単位がいくつあるか」を問い合わせしなければいけません。

免除の申請には単位修得証明書が必要

高認試験を受験する際、単位があれば「科目免除」を受けることができます。
確認するために「単位修得証明書」が必要になります。

この証明書は、在学していた高校の在学期間内にどれだけ履修できていたかを証明するものです。
高校に入学した年によって、修得単位数が異なりますので文科省が提示する修得単位数を事前にチェックし、単位修得証明書と照らし合わせることをおすすめします。

どうやったら発行してもらえる?お金はかかる?

在学した学校によって対応が異なります。
まずは、在学した学校のHPを参照して「単位修得証明書」取得方法などを確認しましょう。
電話で問い合わせても良いでしょう。

学校によって「単位修得証明書の様式」を準備しているところがありますが、要件を満たさない場合も考えられます。
そのため、文部科学省のサイトから様式と証明書発行を担当する方に宛てた依頼文書をダウンロードし、印刷したものを利用しましょう。

発行手数料に関しても学校によってまちまちです。
1通300円から500円程度ととらえておきましょう。
支払い方法として、申請書に定額小為替証書を同封する場合や、県収入証紙を添付する場合がありますので、その学校へ確認を入れましょう。

申請書と受取人住所と切手を貼った返信用封筒も合わせて発送します。
単位修得証明書は2通取り寄せます。
1通は願書提出の際に添付するもので、もう1通は自身の確認用のためです。
2通とも封印されていますが、1通は開封して自分の取得単位の確認を行いましょう。
願書提出用の1通は開封せずそのまま提出します。

単位修得証明書に有効期限はある?

単位修得証明書の取扱いは学校によって異なりますが、成績情報に関して、退学・卒業後の保管期間があるようです。
発行可能期間は卒業後おおよそ20年とされています。
退学処分よりも重い「除籍処分」等という場合は修得していた単位があってもすべて抹消されますので、注意が必要です。
また、30代後半~40代に差し掛かった方が高認受験を考えるとき時は注意が必要です。

発行された単位修得証明書にも有効期限が存在することがあるようです。
発行元である高等学校によって有効期限を設定することがあります。
受領時に確認しましょう。

できればの話ですが、常識的なマナーとして願書に添付する単位修得証明書は発行後3ヶ月以内のものを利用しましょう。

単位修得証明書は、高認受験の負担を軽くしてくれる切り札となるかもしれません。在学期間が短いという場合でもあきらめずに「単位修得証明書」を取り寄せ、履修済みの科目を確認しましょう。



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