【高校中退者の就職事情】資格は取れる?有利に就職するための方法は?

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高校を中退した場合、就職事情はどのようなものになるのでしょうか。また、高校中退者が正社員として雇用されることはあるのでしょうか。本記事では、高校中退者の就職事情を説明しつつ、最終学歴「中卒」でも取得できる国家資格・公的資格・民間資格にはどのようなものがあるかを挙げています。



高校を中退して取得できる資格あれこれ

高校を中退した人でも取得できる資格は、「学歴を問わない資格」ということです。実は、学歴を問わない資格は、国家資格・公的資格・民間資格にたくさんあります。少しでもよい条件で就職するため、どのような資格があるかを押さえておきましょう。以下に、資格の代表格を挙げておきます。

国家資格や公的資格

民間資格

●宅地建物取引士

●登録販売者

●マンション管理士

●中小企業診断士

●国内旅行業務取扱管理者

●クリーニング師

●貴金属装身具製作技能士

●調理師

など

●ネイリスト技能検定試験

●JNA)

●インテリアコーディネーター

●キッチンスペシャリスト

●マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

●医療事務技能審査試験

●調剤事務管理士技能認定試験

●秘書技能検定 など

最終学歴「中卒」でも正社員になれるが「高卒」のほうが選択肢は豊富

厚生労働省が発表した令和3年度の「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る 求人・求職・就職内定状況」によると、中学新卒者の求人数は1,085人で求人倍数は3.57倍でした。就職内定率87.5%は、それなりの割合に感じられますが、同調査で高校新卒者の求人数は約39万人、求職倍率は2.89倍。さらに、就職内定率は99.2%となっています。

最終学歴が「中卒」でも正社員になれますが、「高卒」のほうが求人数ははるかに多く、業種の選択肢も豊富なことは事実です。中卒で何らかの資格を所持していなくても就職できます。しかし、雇用の条件が悪かったり、十分な給与をもらえなかったりすることから離職する人も多く、満足できる就職先ではないことがうかがえるでしょう。

より多くの資格を取得でき、より有利に就職するための方法

中卒者が満足できる職に就いたり、より有利な条件で職に就いたりするためには、どうすればよいのでしょうか。上述したようなさまざまな資格を取得する方法以外に、高卒者と同等以上の学力があると証明してもらえる高卒認定試験(以下、高認)を受ける方法があります。高認に合格しても、最終学歴は「中卒」のままです。

しかし、大学や短大、各種専門学校などの受験資格を得られるため、受験資格が「高卒」以上となっている各種資格試験に挑戦できるようになります。これらの高等教育機関へ進むつもりがない場合でも、履歴書の学歴欄に「高等学校卒業程度認定試験合格」と書けるようになるため、自らのがんばりを証明でき、就職するうえでも中卒のままより有利になるでしょう。

高認で一度合格した科目は、次回以降の受験を免除されます。何度も受験し、全科目での合格を勝ち取ることができれば、やり遂げる喜びも感じられるはずです。学歴が足かせになっていると感じている人は、ぜひ高認に挑戦し、より広い世界に羽ばたいてください。



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