文部科学省のデータに見る高校中退後の進路│自分なりの進路を選ぶために

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高校中退を決意した人のさまざまな事情や、高校の中退率をよく理解している人は少ないのではないでしょうか。しかし、なかには自分自身が高校を中退し、他の人がどういった理由で中退したのか気になる人もいるはずです。そこで、本記事では文部科学省の発表したデータをもとに令和2年度における全国の高校中退者の中退理由や中退率を紹介します。

こうしたデータからも明らかですが、今や高校中退は決して珍しいものではありません。高校中退後の進路もさまざまな選択肢が用意されています。高校中退後に何をするのか、どのような進路を選ぶのかなどは、自分のしたいことをしっかりと検討したうえで、よりよいものを選ぶようにしましょう。



文部科学省のデータに見る高校の中退理由・中退率

文部科学省が公表している「令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸問題に関する調査」によると、2020年度の高校中退数は、3万4,965人でした。過去10年の高校中退数と中退率は以下の通りです。

年度

 高校中退数 高校中退率

2011年

5万3,869人

1.6%

2012年

5万1,781人

1.5%

2013年

5万9,923人

1.7%

2014年

5万3,391人

1.5%

2015年

4万9,263人

1.4%

2016年

4万7,249人

1.4%

2017年

4万6,802人

1.3%

2018年

4万8,594人

1.4%

2019年

4万2,882人

1.3%

2020年

3万4,965人

1.1%

高校中退数は、減少傾向で高校中退率も1.5%前後で推移していましたが、2020年は1.1%まで低下していることがうかがえます。中退率は低下しているものの、現状約100人に1人以上が高校を中退していることを考えると、高校中退自体が決して珍しいものではないことが理解できるでしょう。2020年度の高校中退理由のトップ5は以下の通りです。

順位

 中退の理由 割合

第1位

進路変更

43.1%

第2位

学校生活・学業不適応

30.5%

第3位

学業不振

5.8%

第4位

病気・けが・死亡

4.7%

第5位

家庭の事情

4.0%

※その他の7.5%は除く

最も多かったのが、進路変更です。次いで、学校生活や学業への不適応、学業不振、病気・けが・死亡などがあります。

高校中退後の進路

上記の調査結果を見ても、高校中退はさほど珍しいものではないことが理解できたのではないでしょうか。中退理由として挙げられる「進路変更」には、別の高校への入学や就職や、高卒認定試験(以下、高認)の受験などが含まれます。こうした進路の選択次第で、リカバリーは十分に可能です。高校中退後の進路として一般的なものには、以下のようなものがあります。

1.別の全日制高校に行く
2.通信制高校・定時制高校などに通う
3.高認に挑戦し、合格後大学・短大や専門学校などに通う、各種資格試験に挑戦する

なかには、就職する人もいるでしょうが、まだ学びたい意欲があるなら、高校中退後もさまざまな選択肢が用意されているのです。高校中退で最終学歴が中卒のままだと、就職の際に選択肢が狭くなる可能性がありますが、高卒もしくは大学・短大卒の資格を得ようと考える人も少なくありません。

自分なりの進路を選ぶことが大切

高校を中退しても、決して悲観することばかりではありません。自分の可能性はまだたくさんあり、選択肢も豊富な点は覚えておきましょう。後悔のない選択をするためには、学校ごとの特色をしっかりと調べたうえで、自分にとって無理のない進路や自分の夢をかなえやすい進路を選ぶことが大切です。

大学や短大への進学、資格試験への挑戦などを見据え、自分の将来を考えている場合は、合格することで高等教育機関の受験資格・各種資格試験の受験資格を得られる「高認受験」がおすすめです。高校に通わなくても、自分のペースで勉強でき、大学・短大や資格試験に特化した学びを深めることができます。

将来、後悔しないように、熟慮したうえで高校中退後の進路を選び取っていきましょう。



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