高卒認定試験の受験条件|年齢や学歴で受験できない人もいるの?

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高卒認定試験は、中卒や高校中退といった人たちが受験し、合格することで高校卒業と同じ程度の学力を証明できる試験です。さまざまな家庭の事情で高校が卒業できなかった人でも、合格することでより一層社会での活躍が期待できます。今回は、高卒認定試験を受験できる条件や注意点についてご紹介します。

高卒認定試験とは

高卒認定試験は、一般的に「高認」と呼ばれています。高卒認定試験の正式名は「高等学校卒業程度認定試験」です。その名前の通り、高校を卒業した人と同じレベル以上の学力があることを公的に証明できる試験で、文部科学省が運営しています。

ただし、合格しても最終学歴が「高卒」となるわけではありません。最終学歴は、あくまでも「中卒」のままです。しかし、高卒認定試験に合格すると大学や短大、専門学校、一部の国家資格などへの受験資格が得られます。

また、試験の知名度が広がってきたことで、就職の際に高卒者と同じ扱いを受けられるケースも増えてきています。高卒認定試験は、かつて「大学入学資格検定(大検)」と呼ばれていました。しかし、2005年度(平成17年度)から現在の名称に変更されています。

受験できる人は?

受験できる年齢は、受験する年の翌年の3月31日までに「満16歳以上」になる人です。例えば、2023年度(第1回試験2023年8月、第2回試験2023年11月)の試験を受験希望者は、2024年3月31日までに満16歳以上になっていれば、受験できます。他にはも以下のような条件があるので押さえておきましょう。

  • ・高卒や大卒、短大卒、大検合格者など、大学を受験できる学歴を持っている人は受験できない
  • ・現役高校生のうち定時制や通信制高校の生徒のほか、学校長の許可があれば全日制高校の生徒も受験できる

試験内容

高卒認定試験は、国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語の6教科17科目の試験が2日にわたって行われます。

  • ・1日目

物理基礎、現代社会または政治・経済、国語、英語、数学、科学と人間生活

  • ・2日目

倫理、日本史(A・B)・地理(A・B)のうちいずれか1科目、世界史(A・B)のうちいずれか1科目、生物基礎、地学基礎、化学基礎

合格に必要な科目数は、受験者の選択によって8~10科目です。ただし、前回までの高卒認定試験で合格科目があったり、高校での単位修得や英検や数検などに合格していたりする場合は、科目免除が受けられます。

出題形式は、マークシート形式、中学から高校基礎レベルといった基礎的な学力を測る問題が多い傾向です。

まとめ

高卒認定試験は、すでに高校卒業資格を持っていたり、大検や高認に合格していたりする人を除いた満16歳以上の人が受験できます。また、全日制高校の生徒も受験できる点もポイントです。試験は高校の学習内容のうち、基礎的な問題が中心となるため、地道に受験対策を積み重ねれば合格できる内容といえるでしょう。



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