【高認合格ナビ】高卒認定試験の受験資格ってあるの？夢を叶える第一歩を確認

さまざまな事情で高校に進学していない人、高校に進学したものの「退学してしまった」「休学中で単位が取れそうにない」という人も、なかにはいるかもしれません。「大学受験資格を得たい」という場合の選択肢の一つが、高卒認定試験（高等学校卒業程度認定試験、以下、高認）を受験することです。

高認に合格すれば、大学受験資格が得られるだけでなく、さまざまな国家資格を受験することもできます。この高認を受験するには、どのような資格が必要なのでしょうか。ここでは、夢を叶える第一歩として高認受験を検討している人に向けて、高認の受験資格について解説しつつ、高認合格によって得られるさまざまなメリットを紹介します。

高卒認定試験の受験資格は年齢のみ

高認の受験資格は、たった一つ。受験しようとする試験の年度の終わり（3月31日）までに満16歳以上であることだけです。つまり、満16歳以上であればだれでも受験できる試験であり、全日制高等学校などに在籍中であっても受験できるようになっているのです。「高校で不登校になるなどして特定の教科で単位が足りていない」「かなり長期的に休学してしまった分を高認合格で補いたい」といったケースにも対応できます。

何とかして自分の夢を叶えたい人にとっての大きなサポートになるでしょう。ただし、以下のような場合は高認を受験することができません。

・高校を卒業している
・大学入学資格検定・高等学校卒業程度認定試験に合格している
・すでに大学入学資格を持っている
・外国（もしくは外国人学校）で正規の学校教育を12年履修した人
・外国でそれ相当の学力認定試験に合格した18歳以上の人

合格すれば進路の幅が大きく広がる

高認に合格すると、進路の幅は大きく広がります。例えば、中学校卒業後あえて高校へは進学せず、すぐに高認を受験する人もいますが、高認に合格すれば大学受験資格が得られるまでの間に留学や仕事をすることも可能です。

・自分の時間を有意義に使おうという人
・あきらめかけた大学入学の夢を叶えようという人
・自分の職に活かせる何らかの資格取得に向けた条件を満たしたいという人

このように、多くの人にとって、高認合格がその第一歩となるのは間違いありません。

公務員試験・国家試験の受験資格も取得可能

高認に合格すると、「高等学校を卒業した者と同等以上の学力がある」と認められることになります。大学や短大、専門学校などを受験できると同時に、公務員試験・国家資格試験の受験資格を得られるのは大きな魅力です。しかも、高卒資格と比較してハンディなどはまったくありません。高認合格によって受験できる国家資格には主に以下のような資格があります。

・保育士
・幼稚園教員資格
・小学校教員資格
・第一種衛星管理者免許
・第一種作業環境測定士
・職業訓練指導員
・土地区画整理士
・水産業普及指導員など

また、国家公務員採用一般職試験（高卒者試験）への道も開けます。高認合格によって受験できる国家試験の数は30種類以上ですから、現在何らかの職に就いていて、そこに関連する国家資格があるという人も、自分のキャリアアップに向けて高認を受験するという選択肢があるのです。