高校中退(中卒)で留学するなら高卒認定試験(高認)は必要?
日本での高校生活に順応できずに退学してしまった場合、新天地である海外に留学することを考える方もいるでしょう。
高校を中退していなければ、交換留学制度などを利用すれば比較的簡単に留学することが可能です。
しかし高校に在学しない場合、高卒認定資格を取れば海外に留学はできるのでしょうか?
海外留学で高卒認定試験が持つ役割とは?
高卒認定資格は基本的に日本国内のみ有効で、海外の大学に入学するために「必須」の資格ではありません。
しかし、進学する国や学校によって、高卒認定資格が高卒と同等として扱われることもあります。
高卒認定資格を認めてくれる国は、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてカナダなどです。
アジア諸国、ヨーロッパ諸国に高卒認定資格で留学するためには、各国で大学入学資格試験や語学試験を突破する必要があり、かなり難しいのが現状です。
つまり、留学をする場合は最低でも高卒認定資格は取得しておくべきだということです。
さらに、留学先にはアメリカをはじめとした4か国の中で選ぶ必要があります。
語学力がなくても留学できる?
留学先に選べる国はすべて英語が母国語であるため、留学前にTOEIC(トーイック)などの英語力を証明する試験を受ける必要があります。
目安でいえばTOEICで750点以上、英検でいえば準1級の英語力がなければ、海外で生活しながら勉強するのは難しいのが現状です。
語学学校に通うという手段もありますが、留学生同士で英語を勉強してもなかなか身に付かないこともあるのです。
また、ネイティブスピーカーと一緒にいた方がより実践的な英語力が身に付くので、日本にいる間に英語力を高めて試験で良いスコアを取ると有利になります。
入学する学校はどこを選べばいいのか?
高卒認定で四年制大学を目指す場合、アメリカでは「コミュニティカレッジ」、オーストラリアやニュージーランドでは「大学進学準備コース」に行くことをおすすめします。
・コミュニティカレッジとは?
コミュニティカレッジとは公立の2年制大学のことで、入学試験がないことに加え、学費が四年制大学の半額ほどと安いため留学生に人気の学校です。
コミュニティカレッジを卒業すれば、残りの2年間を4年制大学へ編入して学ぶことが可能です。
・大学進学準備コースとは?
「ファンデーションコース」とも呼ばれる大学進学準備コースは、留学生が大学で英語の講義に付いていくためのスキルを身に付ける講座のことです。
英語での講義の受け方やノートの取り方、ディスカッションの方法といった基礎を1年で学びます。
このように高卒認定でも留学することは現実的であり、自分の努力次第で4年制大学への編入も可能です。
しかし、高卒認定資格だけでは足りないので、英語力を高めるための努力を惜しまず、留学先での大学生活をより有意義なものにしましょう。