高校中退(中卒)でも高卒認定(高認)を取れば美容師になれる?

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カットやカラー、パーマなどを行う美容師業務は、美容師資格を持たないとできない仕事です。
手に職を付けられると人気の高い資格ですが、高校中退(中卒)でも美容師になれるのでしょうか?

美容師資格とは?

美容師になるためには、美容師専門学校に入学して美容の基礎を一から学ぶ必要があります。
そして専門学校で卒業資格を得たあと、筆記試験と実技試験による「国家試験」に合格しなければ美容師資格は取得できません。

筆記試験では関係法規・制度、衛生管理、美容保健、美容の物理・化学、美容理論が出題されます。
実技試験ではカッティングと、ロッドを巻くまたはヘアセットの2つの課題を試験場で実際に行います。

美容師国家試験は2月と8月の年に2回実施され、合格率は2月で約80%、8月で約50%と難易度は比較的低いのが特徴です。

難易度がそれほど高くないとはいえ国家試験に合格しなければ美容師として仕事ができないため、多くの専門学校では国家試験対策を手厚く行っています。

高校中退で美容師資格を取得する3つの方法

美容師資格を所得するためには、美容学校を卒業することが条件となります。
高校を中退していたとしても、美容師専門学校に進学する方法はあります。

美容師専門学校の高等課程

美容師の国家試験の受験資格と、高卒資格が同時に取得できるのが高等課程です。
最初の1年間で美容師の基礎科目に加え、高卒資格を取得するための一般科目を同時に勉強します。

一般科目は「数学、地理(歴史)、国語、理科、外国語、公民、美術」といった科目が時間割に組み込まれるのが特徴です。
次の2~3年でカットやメイクなどの実習、国家試験対策、就職後に必要とされる技術の授業が行われます。

中卒者、中学卒業見込みであれば受験できるため、高校に通う時間の短縮と学費の節約にもつながります。

美容師専門学校の通信課程

通信課程は一般的に3年間あり、学科科目は自宅でテキストを使って勉強し、実技は自宅で練習するのが特徴です。

そして知識をさらに深めるために、年間のうち数日間、専門学校に登校するスクーリングが設定されています。
スクーリングが単位と認められる時間数は、300~600時間以上に設定している学校が多いようです。

また、学校によってはスクーリングの時期や時間を選べるため、働きながら美容師資格を取得したい方におすすめといえるでしょう。

高認資格を取得し専門課程に通う

専門課程は高卒、または高卒同等の資格を持つ「18歳以上」の人のみが受験できます。
2年間学校に通いながら、美容師に必要な技術をみっちり勉強することができます。

また、18歳以上の中卒者でも学校が定める「入学資格審査」に合格すれば、専門課程の受験資格を与える学校もあるようです。

高卒認定に合格すれば最短で美容師になれる

中卒のままでも高等課程に入学すれば、「高卒資格」も合わせて取得できるというメリットがあります。
美容師は高い技術を持っていれば、高卒資格がなくても活躍できる世界です。

早く就職して技術を身に付けたいという方は、高卒認定を取得して専門課程に入学することをおすすめします。



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