高卒認定試験に合格するには何科目勉強すればいい?科目数と免除制度について
「高卒認定試験に興味はあるけれど、科目数が多いから大変そう」とためらっている人はいないでしょうか。また、「高卒認定試験が免除される場合もあるらしいけれど、よくわからない」という人もいるかもしれません。
しかし、試験制度をよく把握しておけば、挑戦するのに必要な覚悟も固まります。また、不要な努力をせずにすむのではないでしょうか。そこで、今回は高卒認定試験(以下、高認)の科目数や免除制度、合格するための条件などについてわかりやすく解説していきます
高卒認定試験の試験科目は何?
高認の試験科目は、6教科14科目です。すべての科目がマークシート方式の試験で、試験時間は各50分。特に免除される科目がない場合は、これら科目のうち、8~10科目を受験する必要があります。
科目数にばらつきがあるのは、公民に3科目(現代社会/倫理/政治・経済)、理科に5科目(科学と人間生活/物理基礎/科学基礎/生物基礎/地学基礎)あり、どれを選択するかで異なるからです。倫理と政治・経済については、2科目とも合格したり免除されたりする条件が整っている場合は、公民が合格となります。
必修科目となっているのは、国語、数学、英語の3つです。地理歴史分野には、世界史A/世界史B、日本史A/日本史B、地理A/地理Bがあり、AとBのどちらかを必ず選択する必要があります。しかし、選択するのは試験当日、配布された試験問題を見てからです。ただし、どちらにも回答を記載することはできません。
科目が免除されるケースは?
高認では、「高校で単位を修得している科目や旧・大学入学資格検定(大検)で合格している科目」「一定の技能検定に合格している場合」などに、一部の受験科目が免除されます。中退した高校で「どんな単位を修得できているかを」調べるためには、在籍していた高校に問い合わせるほかありません。
また、免除申請を行う場合は、修得単位を証明する書類を高校から取り寄せたり、大検の一部合格を証明する書類を提出したりする必要があります。申し込み期限ぎりぎりになって動き始めると、間に合わない可能性がありますので、できるだけ早めに行動しておきましょう。
高卒認定試験に合格するための条件は?
高認に合格するためには、6教科8~10科目すべてで合格点に到達する必要があります。ただし、1回の試験ですべての教科科目に合格する必要はありません。
また高認は、何度でも受けることができる試験です。さらに、一度合格した科目は、再度受ける必要がありません。ただ、合格要件には年齢も含まれます。
試験を受けられるのは、満16歳以上ですが、合格者として認められるのは満18歳になった翌日から。大学などの受験資格を得られるのも、この条件を満たしたときです。また、すべての科目で免除される条件を満たしているからといって、高認に合格したともみなされません。高認に合格するためには、最低でも1科目受験し、その他の科目で免除申請をして、合格する必要があります。