【高認】試験科目の免除を受けたいときに押さえるべきポイント

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高等学校卒業程度認定試験(以下、高認)には、「高校を中退する前に履修し所定の単位以上を修得した科目がある」「所定の各種検定に合格している」といった場合に一部科目の免除が認められる制度があります。これは、高認を受験しなくても合格扱いとなる科目があるということです。

試験科目免除制度を活用すれば、受けなければならない科目数が減り、受験者の負担が軽減されます。ここでは、高認における試験科目の免除制度の対象となる人や、免除申請を行う手順、免除申請を行う際に気をつけておくべきポイントなどについて解説しています。免除制度を活用したい人は、ぜひチェックしておいてくださいね。

試験科目の免除制度が受けられるのはどんな人?

高認において試験科目の免除対象の可能性があるのは、以下のような人です。

・高等学校や5年制の高等専門学校に1年以上通っていて単位を修得した人
・英語検定・数学検定・歴史検定などの技能検定に合格した人
・高認に名称を変える前の大学検定時代に科目合格している人
・高認ですでに一部科目合格を果たしている人など

高校や高専に1年以上通っていた場合は、3~7科目が免除されるケースが多くなります。「どの科目で単位を修得しているのか」確かめるためには、在籍していた高校から書類(「単位修得証明書」)を取り寄せることが必要です。

免除申請を行う手順とは?

高校や高専に1年以上通っていて、高認の試験科目免除申請を行う場合は、在籍していた高校や高専に「単位修得証明書」を発行してもらいましょう。その中にある「免除確認表」で内訳を確認することが必要です。免除科目を確認したら、高認の受験願書にある免除申請欄に記入して、免除申請を行います。

この際、高校もしくは高認で厳封された「単位修得証明書」を同封しましょう。英検・数検・歴検などで一定以上の級に合格している人は、各種検定試験を実施している団体発行の「合格証明書」を手に入れる必要があります。まずは、その検定が高認の免除要件を満たしているかどうかを確認しましょう。

要件を満たしていた場合は、試験の実施団体から日本語で記された合格証明書を取り寄せます。合格証明書は、原本でなければならず、英語で記されたものは受理されません。こちらも、高認の受験願書にある免除申請欄に記入します。

大検や高認で一部科目に合格している場合は、文部科学省から郵送された「科目合格通知書」を同封します。(紛失しても再交付が可能)この場合も、高認の受験願書で免除申請欄に記入しましょう。

免除申請時に気をつけておくべきポイント

高校から単位取得証明書を取り寄せる際は、早めに依頼するようにしましょう。全科目で免除されている場合は、1科目だけ試験を受ける必要があるなど、高校や高認から取り寄せた「単位修得証明書」内の「免除確認表」で試験を受けるべき科目が分かります。

また、証明書の発行依頼を受けた高校がすぐに対応できるとも限らないため、できるだけ早めに発行してもらうようにしましょう。さらに、「単位修得証明書」を取り寄せる際は、手元に残して単位を確認するため、「原本以外に1通余分に発行してもらう」ということも大切なポイントです。

高校での履修や検定などを合わせると、すべての科目が免除される場合は、得意な科目を1つ選んで受験しましょう。高認では、「1科目も受験せずに合格」という扱いにはならないため、注意してください。



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