特別なテキストに頼らなくとも高卒認定試験合格は可能?勉強法は?
高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験、以下、高認)には合格したいけれど、学校に通いたくはない」という人はいませんか?また、「特別なテキストに頼らず、独学で高認受験を成し遂げたい」と考えている人もいるかもしれません。ここでは、「特別な学校やテキストに頼らない高認合格が可能か」といった視点で、高認受験について考えてみます。
「独学に費やす時間がとれる環境にあるのか」「仕事などをしながらの受験なのか」についても、独学の是非を左右する大きな要素です。独学での高認受験を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
独学での合格ももちろん可能
最初に確認しておきたいのは、独学で高認に合格することはもちろん可能だということです。高認の合格ラインは、各教科で40~50点程度といわれています。「合格後の大学受験を目指している」という人の場合は、センター試験受験も視野に入れた勉強をしなければならないため、幅広く学ぶことが必要です。
しかし、高認合格を目標にする場合は、各教科それぞれの合格ラインギリギリを狙うこともできます。そもそも、高認が目指すのは、「高校で優秀な成績をとったと証明すること」ではなく「高校卒業者と同等以上の学力があると証明すること」です。高校の基礎的な内容を学んだと証明できればいいわけですから、合格に至る道のりは、さほど難しいものではありません。そのため、独学での合格も十分に可能になるわけです。
小学校・中学校の教科書をしっかり読み込み、理解することが基本
独学で合格にこぎつけようとするなら、小学校・中学校にまでさかのぼって、その内容をしっかりと理解することが基本です。いきなり高校の教科書や、高認の参考書の内容を理解しようとしても、小学校・中学校で習う内容が理解できていないと、チンプンカンプンで意味がまったく理解できない事態にも陥りかねません。
一見、無駄な時間をかけるように思えるかもしれませんが、基礎の基礎を理解することが大切です。さらに、いったんすべての教科書を読み返して復習したあとに、文部科学省のホームページで公開されている高認の過去問を解いてみることも必要になります。過去問を実際に解くことで、自分がどの分野をどの程度理解できているのかがわかるからです。
働きながら効率よく合格したいなら高卒認定試験用のテキストを入手して
しかし、現在働いていてできるだけ効率よく合格にこぎつけたいという場合は、こうした勉強法はおすすめしません。なぜなら、小学校・中学校の教科書からすべて読み直し、コツコツと独学で勉強する場合は、それなりの時間や手間がかかるからです。「働く際に必要な資格取得に高校卒業の条件がついている」「仕事の隙間時間で勉強しなければならない」という人は、高認用のテキストを入手してください。
市販のテキストを購入するのが最も簡単ですが、集中しにくく独学がままならない場合は、通信講座などを選ぶのも方法の一つです。高認合格への道は、一つではありません。何が自分にとって最もよい方法なのかを探りつつ、合格に向けた道を確実に歩んでいくことが大切です。