「日本史はここまで出る」高卒認定試験の試験範囲

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高卒認定試験の日本史のテストの克服法を紹介します。日本史は試験範囲が広いので苦手にする人も少なくありません。原始や古代や中世といった単語を目にするだけでギブアップしたくなる人もいるのではないでしょうか。

しかし、安心して大丈夫です。高卒認定試験の日本史の試験問題は、決して難しくはありません。「どこからどこまで学べばいいのか」を押さえておけば、あとは「納得する→覚える」を繰り返すだけです。

高校1年生の日本史とは

高卒認定試験の日本史の範囲は、高校1年生の教科書に書かれてあることです。高1の教科書は中学校を卒業した人が使うので、内容はそれほど難しくはありません。それでも高卒認定試験の日本史を難しく感じてしまうのは「全体をざっくり押さえておく」ことができていないからです。

少し難しい言葉を使うと「概要(がいよう)を把握する」ことが大切です。

日本史が苦手な人は、教科書や参考書の太字の部分を必死に覚えようとします。重要な箇所だから太字になっているのですが、重要な事柄(ことがら)だけ覚えても意味がありません。なぜなら、日本の歴史で重要な事柄が起きるのには背景があるからです。

概要(ざっくりとした全体)を把握するととは、「背景+重要な事柄」をワンセットにして確認することです。

日本史の過去問を確認しておこう

高卒認定試験の過去問を確認しておきましょう。
2017年度第1回試験の日本史で、ペリーが日本に国交を求めて来航した出来事が出題されました。問いは次のとおりです。

●問い

以下の【資料】は「A」のときに、老中阿部正弘が国書を諸藩に回覧し、どう対処するか意見を求めた結果、提出されたものです。

「A」に該当するのは、次のアまたはイのどちらか。

ア:モリソン号が通商を求め来航した

イ:ペリーが国交を求め来航した

 

【資料】

アメリカの国書を大名たちに布告した。その国書に対して大名から提出された上書である。

アメリカを優待して国交や交易を求めるという願いを聞けば、欧州の強大な国は侮り、どのような難題をかけてくるかわからない。戦いになれば勝てるだろうか。負けて願いを聞くことは大きな災難であり、打ち払うのなら一時の災難である。

 

交易はもともと中国・オランダのほかは禁止している。堅く断るべきである。

 

一 穏便にとりはからうべきである。

一 交易は年限を切って試みるべきである。

 

(問いの文章を一部変更しています)

答えは、「イ:ペリーが国交を求め来航した」です。
仮に「ペリー」と聞いただけで「幕末、1853年」とすぐに思い出せたとしても、この問題を解くことはできません。

ペリーが日本にやってきて国交を開けと迫ったとき、日本側は「大あわて」したのです。まずは「大あわてした」という「概要(ざっくりとした全体)」を押さえることが重要です。
それさえ押さえておけば、あとは1)江戸時代末期は老中の阿部正弘が政治を取り仕切っていた、2)阿部は幕府を維持しようと必死だった、3)アメリカなど4ヵ国と和親条約を締結した、といった「細かいこと」をひとつずつ押さえていけばいいだけです。

まとめ

高卒認定試験の日本史は「全体→詳細」の順に覚えていきましょう。そして、もし詳細部分の暗記が苦しくなったら、再び全体を見渡しましょう。そうすれば「自分はなぜいまこの部分を暗記しなければならないのか」がわかります。この作業を繰り返していけば、日本史が得意科目になるでしょう。

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