高卒認定試験で40点以上なのに落ちた?不明確な点数について解説

「高卒認定試験で40点以上なのに落ちた?不明確な点数について解説」サムネイル画像

高卒認定試験は、一定以上の学力をもっていなければ合格できません。肝心の合格点は40点以上といわれることが多いものの、「40点以上でも落ちた」という情報が出回っています。

この記事は、40点以上でも本当に落ちるのかという部分を中心に、高卒認定試験に関わる不明確さを解決できる内容にしました。



高卒認定試験で40点以上なのに落ちた理由

初めに、「高卒認定試験で40点以上なのに落ちた」理由を解説していきます。

自己採点が間違っていた

最も多い理由として考えられるのは、自己採点の間違いです。そもそも、高卒認定試験の点数は公表されず、試験後の自己採点は確実な点数とはいえません。

自己採点で40点以上だったことが「合格しているはずなのに落ちた」という情報につながっていると考えられます。

過去には平均点が合格点だった

もう一つの理由は、科目ごとの平均点数が合格点になっていた時期があることです。現在、この採点方法は採用されていません。

この時期に試験を受けていた方であれば、40点以下でも合格していたことになります。ただし、高卒認定試験は一定の学力を見るためのものということを考えると、40点以上で落ちることは過去にもなかったでしょう。

高卒認定試験は40点以上が合格基準

高卒認定試験は40点以上が合格基準ですが、少し曖昧な部分もあるため、詳しく解説していきます。

基本的に40点以上は合格

基本的に、40点以上取得できれば高卒認定試験に合格できます。試験の内容は、きっちりと合格点を上回ることが求められているのではありません。

あくまで、高卒と同等程度の学力を持っているかどうかが判断基準です。そのため、過去の傾向などから、40点以上であれば落ちることはないと考えられます。

40点以下での合格もあり得る

高卒と同程度の学力を持っているかが判断基準になるため、40点以下での合格もあり得ます。ただし、この情報には平均点が合格点だった頃も含まれているため、確実とはいえません。

それでも、過去にこういった事例があることを踏まえると、40点以下の合格も十分に考えられるでしょう。

確実に合格するためには50点以上を目指す

40点以上か以下か不明確な部分が多い合格点のため、確実に合格するためには50点以上を目指してください。50点以上であれば落ちることはなく、確実に合格できます。

考えるべきは、合格点が40点以上なのかではなく確実に合格することです。

高卒認定と高卒資格の違い

ここまで高卒認定試験の合格点について解説してきましたが、似たもので高卒資格があります。2つの資格の違いを確認しておきましょう。

高卒認定

まず、今回解説している高卒認定ですが、「高等学校卒業程度認定試験」に合格することで得られるものです。一般的な高等学校に通う必要はなく、試験に合格することで高卒と同程度の学力があると認められます。

高卒資格

高卒資格は、3年以上、高等学校に在学して単位の修得などを行なうことで得られる資格です。多くの方が想像する高卒であり、全日制や定時制、通信制などで授業を受けて卒業する必要があります。

高卒認定試験に合格すると選択肢が増える

高卒認定試験は、誰でも受験すれば合格できるほど簡単なものではありません。しかし、合格することで得られるメリットは多く、さまざまな選択肢が増えます。

大学を受験できる

高卒認定試験に合格すると、大学や専門学校の受験資格が得られます。中卒ではできなかった勉強ができるようになるだけではなく、将来的には就職で面接を受けられる企業も増えるでしょう。

最終学歴が中卒の場合は面接すら受けられない企業も少なくはなく、就職したい企業が必要としている学力を手に入れるチャンスが生まれます。

受験できる国家資格が増える

少し意外な部分ですが、実は国家資格にも受験資格に一定以上の学力が定められている場合があります。たとえば、教員資格や保育士資格などは高卒以上の資格が必要です。

ほかにも、建築関係や林業、電気工事など、一般的な職業にかかわる国家資格も多くあります。

受験できる採用試験が増える

国家資格だけではなく、国の採用試験も高卒以上の資格が必要なものは多くあります。国家公務員や税務職員などの採用試験を受けるには、高卒以上であることが条件です。

目指す採用試験の基準が高卒以上なのであれば、高卒認定試験に合格することは必須になります。

まとめ

高卒認定資格は、40点以上で落ちることはまずありません。高卒と同等の学力を持っているかが見られているため、そこまで厳しい採点基準とはいえないでしょう。

しかし、どうしても合格したいのであれば、ぎりぎりではなく50点以上を目指すべきです。



関連記事

カテゴリー

アーカイブ