【高認】中学時代に化学が超苦手だった人へ

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高等学校卒業程度認定試験(以下、高認)にこれから挑戦する人にとって、理科の選択は頭を悩ませるはずです。「科学と人間生活」「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」から2科目または3科目を選ばなければなりません。「どれも苦手」という人は、選択科目に化学を入れてみてはいかがでしょうか。中学時代に化学が苦手だった人でも、高認の化学を克服できる方法を解説します。

「化学」は難しいが「高認の化学」は難しくない

まずは化学への苦手意識を捨てましょう。化学は難しい学問ですが、「高認の化学は難しくない」と自分に言い聞かせてください。

例えば、高認の化学に次のような問題が出題されたことがあります。これを解けば、高認の化学が難しくないことがわかるはずです。

鉄の製造について述べた次の文の( A )、( B )に当てはまる語句の組合せとして正しいものはどれか。下の1〜5のうちから一つ選べ。

 

鉄は自然界では( A )を主成分とした鉄鉱石として存在している。

鉄を得るには、鉄鉱石にコークス(炭素)と石灰石を混合して溶鉱炉で( A )を還元する。このようにして得られた鉄は銑鉄(せんてつ)と呼ばれ、約4%程度の( B )を含み、かたくてもろい。

このため、さらに転炉に入れて酸素を吹き込んで( B )を除き、弾性に富んだ鋼(こう)にする。

 

1:A 酸化鉄、B 窒素

2:A 酸化鉄、B 炭素

3:A 酸化鉄、B 塩素

4:A アルミナ、B 窒素

5:A アルミナ、B 炭素

答えは2です。
この答えにどのように到達するのか解説します。到達の仕方こそ、化学の勉強法になります。

まず、Aですが「鉄鉱石の主成分」なので、「酸化鉄とアルミナ」の2択なら「鉄」が含まれている「酸化鉄だろう」という予測が立ちます。そうすると選択肢は1、2、3のいずれかになります。

では、本当にAは酸化鉄でしょうか。もう少し問題文を読み進めると「鉄を得るにはAを還元する必要がある」ことがわかります。還元とは「酸化物から酸素を取り去ること」で、この還元の定義は暗記する必要があるでしょう。

「酸化鉄」という漢字からも明らかなように、酸化鉄は「酸素がついた鉄」だという意味です。そして還元は酸素を取り去ることなので、漢字の「酸化鉄」から「酸」素を取り去れば「鉄」が残ります。すなわち「鉄を得るにはA(酸化鉄)を還元すればよい」ので、やはりAは酸化鉄がふさわしいことがわかります。

Bは炭素が入りますが、この答えのヒントは問題文のなかにあります。それは「かたくてもろい」です。最もかたい物質であるダイヤモンドは、炭素でできており、そして、バーベキューのときに肉を焼く炭(すみ)も炭素です。炭は、トンカチで叩くと簡単に割れるのでもろいことがわかります。

すなわち、炭素はかたくてもろいのです。Bの炭素以外の選択肢は窒素と塩素ですが、窒素も塩素も気体なので「かたい」や「もろい」という性質を持ちません。

問題分ではBを「銑鉄に約4%程度含まれているもの」と説明していますが、この知識がなくても、Bが炭素であることがわかるのです。

鉄のつくり方の説明は、実際はとても難しいのですが、高認の化学の問題は、そこまで難しい知識がなくても「解けるように」つくられています。

化学は「こういうふうに」勉強しよう

化学は大きく「理論化学」「無機化学」「有機化学」の3分野で構成されています。学校の授業では、理論化学→無機化学→有機化学の順に学んでいきますが、「化学嫌い」の人たちは、最初の理論化学のところで苦手意識を持ってしまいます。

中学生のときに化学を苦手にしていた人は、これから理論化学を勉強するときに「適当に勉強する」ようにしてください。その代わり、「わからないところは飛ばしていいので、とりあえず教科書を読み進める」ようにしてみましょう。

理論化学の「適当な勉強」が終わると、無機化学の学習に入りますが、このとき、無機化学を理解するのに理論化学が必要であることがわかります。化学の勉強はこの瞬間に面白くなります。

無機化学を理解するのに理論化学の知識が必要であることがわかると、「無機化学と理論化学のつながり」が見えてきます。そして、有機化学の勉強に入ると、さらに「有機化学と理論化学のつながり」も見えてくるでしょう。この段階でもう一度、理論化学を学習すると、スラスラ頭に入ってくるはずです。

ここまでの流れを箇条書きにします。

●適当に理論化学を勉強する

●わからない部分は飛ばしてもいいが、それでも教科書を読んでいく

●無機化学の勉強に入る

●「無機化学と理論化学のつながり」が見える

●有機化学の勉強に入る

●「有機化学と理論化学のつながり」が見える

●理論化学をもう一度学び直す

●スラスラ頭のなかに入ってくる

まとめ

高認の化学は、高校の教科書をひととおり学習すれば十分合格点に到達するでしょう。教科書の内容がそのまま出題されることも珍しくありません。中学時代に苦手意識を持ってしまうと拒否反応が出てしまうかもしれませんが、それでも1週間くらい集中して化学を学習すれば、壁を越えられると思います。その壁さえ越えてしまえば、あとはそれほど苦労することなく学習することができるはずです。

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