【高認】出願に必要な書類とは

「【高認】出願に必要な書類とは」サムネイル画像

高等学校卒業程度認定試験(以下、高認)を受けるには「出願」という手続きをする必要があります。出願方法について解説します。

出願期間

出願は、決まった期間に行なう必要があります。高認は年2回、8月上旬(第1回)と11月上旬(第2回)に行われます。第1回と第2回の、どちらを受けても構いません。

それぞれの出願期間は次のとおりです。
第1回の出願期間:4月下旬~5月中旬
第2回の出願期間:8月下旬~9月中旬

日にちは年によって少し異なるので、下記のサイトで確認するようにしてください。
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/

いずれの場合も、出願期間は「1ヵ月もない」点に注意してください。

「受験案内」を取りに行く、または郵送してもらう

出願の手続きをするには「受験案内」という書類を入手する必要があります。
入手方法は2つあるので、いずれかの方法で入手してください。

<取りに行く場合>
受験案内は、1)お住まいの都道府県教育委員会、2)都道府県内の所定の配布場所、3)文部科学省、のいずれかに出向き、手に入れることができます。
まずは、お住まいの都道府県教育委員会に電話をして、配布場所を聞いたほうがよいでしょう。

<パソコンやスマホで申し込んで郵送してもらう場合>
パソコンやスマホで、下記のサイトから申し込むと、受験案内の書類を郵送してもらえます。
https://telemail.jp/shingaku/pc/gakkou/kousotsu/

上記のサイトに必要事項を入力すると、3~4日で受験案内が自宅に届きます。郵送を依頼したら、あとから送料215円を支払うことになります。

受付期間が到来していない場合、受け付けてもらえません。その場合は、受付期間が来るまで待ちましょう。

出願に必要な書類は9種類

受験案内を入手したら、出願書類をつくっていきます。全部で10種類あり、すべてそろえる必要があります。これらを「すべて正しく」用意して、同封して郵送することで出願手続きが終わります。

1:受験願書・履歴書
受験案内のなかにある「受験願書・履歴書」に必要事項を記入してください。必ず、黒の鉛筆で書いてください。濃さはH、F、HBのいずれかです。ボールペンは不可です。

2:受験料の収入印紙
受験料は「収入印紙を買って、それを受験願書に貼り付ける」ことで支払います。収入印紙は郵便局などで販売しています。

収入印紙は「切手のような形」をしています。裏面に水分をつけて、それを受験願書に貼ってください。購入する収入印紙の額は受験科目数によって異なります。以下のとおりです。

<購入する収入印紙の額>
・7科目以上受験する人:8,500円分
・4科目以上、6科目以下受験する人:6,500円
・3科目以下受験する人:4,500円

3:写真を2枚
写真を2枚用意してください。写真の条件は次のとおりです。
「正面上半身」「帽子などを被らない」「背景が無地」「縦4センチ×横3センチ」「6ヵ月以内に撮影」「2枚の写真は同じ写真」

2枚の写真の裏面に「氏名、都道府県名」を書いてください。
その2枚の写真を、受験案内のなかにある「受験者票(試験監督使用)」と「受験票」に1枚ずつ貼ってください。

次のような写真は使えないので注意してください。
・プリクラ・2枚が同じでない・サングラスをかけている・前髪で目や顔が隠れている

4:住民票または戸籍抄本
住民票か戸籍抄本を同封してください。住民票は本籍地が記載されている必要があります。
住民票または戸籍抄本は市区町村役場で購入できます。以下の点に注意してください。
「出願前6ヵ月以内に入手する」「コピーではなく本物を同封する」

5:科目合格通知書
過去に高認や大検(高認の前の試験)で一部の科目に合格している人は、「科目合格通知書」を同封すると、試験科目を減らすことができます。科目合格通知書は、コピーではなく本物を同封してください。

もし、科目合格通知書を紛失していたら、受験案内のなかに「E:科目合格通知書再交付願」という書類があるので、その書類を使って再交付を受けてください。再交付は、出願前に済ませておく必要があります。

結婚などで科目合格通知書に記載された氏名や本籍地が変わっていたら、氏名、本籍の変更の経緯がわかる公的書類を同封してください。その公的書類は、戸籍抄本がよいでしょう。

6:試験科目の免除に必要な書類
「単位修得証明書」や「技能審査の合格証明書」があれば、それを同封することで、試験科目を減らすことができます。単位修得証明書は、高校を中退した人や退学した人が、通っていた高校で一部の単位を修得していれば入手することができます。通っていた高校が発行しますので、まずは高校に電話で確認してみましょう。

7:氏名、本籍の変更の経緯がわかる公的書類(戸籍抄本など)
結婚などにより、「科目合格通知書」や「試験科目の免除に必要な書類」に記載されている氏名や本籍地が変更されている場合は、戸籍抄本などの、氏名、本籍の変更の経緯がわかる公的書類を同封してください。

8:個人情報の提供にかかる同意書
外国籍の方は「個人情報の提供にかかる同意書」が必要になります。

9と10:特別措置申請書と医師の診断・意見書
障害などにより、受験のときに特別な措置が必要な方は、「特別措置申請書と医師の診断・意見書」が必要になります。

まとめ

出願手続きは、「受験の一歩」と考えてください。ここから受験が始まります。必要な書類が1枚でも足りないと受験できなくなるかもしれません。受験案内をしっかり読んで、書類をそろえましょう。不明な点があったら、自分で判断せず、必ず問い合わせてください。

関連記事

カテゴリー

アーカイブ