「中卒英語」からのステップアップ╱留学を目指す一歩として高認を!
英語力を高めて留学したいけれど、高校も中退した状態で勉強面での自信がないと悩む人も少なくありません。本記事では、高校を中退したり進学をあきらめたりした最終学歴中卒の人が留学を希望するときの選択肢や、留学の可能性を高めるための方法について解説します。「自分は条件が整っていないから」とあきらめずに、夢を追いかけるための第一歩として本記事を参考にしていただければ幸いです。
中卒の英語でも留学を目指すことはできる!
語学力を磨きに磨いてからでなければ語学留学はできないと思い込んでいる人は多いかもしれません。しかし、実際に留学している人の全員が最初から高い語学力を有していたわけではありません。そのため、最終学歴が「中卒」の人でも巻き返すことは十分に可能です。むしろ、英語力が低いからこそ留学が必要なのだと前向きに考えてみてはいかがでしょうか。
中卒英語の状態から留学し、英語力を上げるための選択肢としては、以下の3つが挙げられます。
1.短期の語学留学
2.1~2年のワーキングホリデー
3.大学への正規留学
本来なら大学への正規留学を目指したいけれど、ハードルが高すぎて現実的ではない場合は、徐々にステップアップしていくのがおすすめです。以降ではステップアップの方法をわかりやすく解説していきます。
中卒で海外への正規留学を目指す場合は「高認」の合格が望ましい
海外の大学への留学を目指す場合は、それぞれの大学が定める入学条件を満たすことが必要です。この条件のハードルは決して低くありません。入学条件のなかには、「日本の高校を卒業している」といったものもあり、中卒の場合はまずこの条件を満たす必要があります。そのために検討したいのが、高卒認定試験(以下、高認)です。
高認を受験し、合格すると、「高校卒業者と同程度の学力がある」ことを証明できます。最終学歴が「高卒」になるわけではありませんが、海外の大学でも高卒者と同様に扱ってもらえるケースが増えており、高卒者と同じ条件で留学を目指せる可能性が高まるのです。
英語力を磨き、英語テストで実力を証明する必要もある
とはいえ、高認に合格すれば必ず正規留学できるわけではありません。高認合格は、あくまでも入学条件の一つを満たしただけのことです。高認合格後は、以下のような試験でそれなりの結果を出す必要があります。
・TOEFL
・IELTS
・ACT(American College Testing:アメリカの高校生向けの大学進学に向けたテスト)
・SAT(Scholastic Assessment Test:大学進学を希望する人向けのアメリカのテスト)など
また、たとえ入学したあとでも、都度受けるテストで一定の点数を取れなければ、正規の大学留学が取り消され、大学準備プログラム・高校卒業資格コースなどに移動させられるかもしれません。とはいえ、こうしたプログラムから正規留学への入学が認められることもあり、「コース変更=失敗」ととらえる必要はないでしょう。
これらは、英語力を上げ、大学に入学するために用意されたプログラムです。いきなり望み通りの結果が出ない場合でも、徐々にステップアップすることを考え、英語の実力を上げていけば、中卒者でも十分に正規留学できるでしょう。