【高認】中学時代に世界史が超苦手だった人へ

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高等学校卒業程度認定試験(以下、高認)に挑戦しようとしている人のなかで、世界史を苦手にする人は少なくないでしょう。苦手にするのは当然です。世界史は、高校の教科のなかで最も試験範囲が広いからです。しかし、それだけに高認では難しい設問は出ません。教科書に載っていることくらいしか出題されないのです。教科書に書かれてあることをコツコツ覚えていけば、意外に早く高認の合格点レベルに達するでしょう。

世界史の基礎はこう身につけよう

世界史を解くコツは、文部科学省の高等学校学習指導要領に書かれてあります。学習指導要領は、文部科学省が全国の高校教師に「これを教えなさい」と指示する内容になっているからです。

世界史の教科で問われるのは「世界の歴史の大きな枠組み」と「世界の歴史の展開に関わる諸事象」と「地理的条件と日本の歴史との関連」の3つだけです。まずはこの3つを意識して勉強してください。

そして学習指導要領では、世界史の意味・特色・年代・推移・比較を理解させようとしています。世界史は出来事を扱う学問です。高認の世界史では、出来事の意味・出来事の特色・出来事が起きた年代・出来事が起きたあとの推移・出来事と他の出来事の比較、が出題されるわけです。

まとめると、高認の世界史対策は次の2つだけです。

・「世界の歴史の大きな枠組み」「世界の歴史の展開に関わる諸事象」「地理的条件と日本の歴史との関連」を常に考える

・出来事を「意味・特色・年代・推移・比較」に注目して覚える

高認の世界史で合格点を取るには

高認の世界史は「戦略的に」攻略していきましょう。2017年の高認(第2回)の世界史Bの試験は、次のような構成でした。まずは頭から最後までを、2回読み返してみてください。

(100点満点)
1)配点6点
17~18世紀の小氷河期時代のイギリスと中国

2)配点25点
仏教の日本伝来とインド、中国、ヘレニズム文化、ローマ、イスラーム、中世フランス、大モンゴル国

3)配点16点
オランダ東インド会社と徳川綱吉、朝鮮貿易、大航海時代のヨーロッパ、明・清時代の中国

4)配点12点
19世紀のフランス文学、18世紀のイギリス経済

5)配点19点
孫文と中国国民党、日中戦争、20世紀前半のアメリカ、日露戦争、イギリスの婦人参政権

6)配点16点
南アフリカの人種隔離政策、ビキニ環礁核実験と日本の漁船の被曝、核拡散防止条約

7)配点6点
鉄の歴史1870~2000年

2回読み返してみると壮大なスケールであることがわかると思います。世界と時代を飛び回っています。

特に配点25点の2)は、日本を含む6つの国と2つの宗教が含まれています。そのため、ひとつひとつの設問はとても簡単です。出来事を覚えていれば、深く考えることなく正答できるでしょう。高認の世界史は、とにかく「広く浅く」覚えていきましょう。

まとめ

世界史は、本当は難しい学問です。しかし、高認ではそこまで問いません。細かく深く問うと、誰も解けなくなってしまうからです。世界史を得意にしている人は、「サラッと勉強すればよい」ことを知っています。過去問を解いて、間違っていたところを教科書や参考書、問題集で確認し、必要に応じて暗記する、という工程を繰り返すだけで大丈夫です。

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