【高認】中学時代に国語が超苦手だった人へ

「【高認】中学時代に国語が超苦手だった人へ」サムネイル画像

文部科学省の高等学校卒業程度認定試験(以下、高認)に挑戦している人のなかには、「中学時代に国語が苦手だった」という人もいるでしょう。国語は不思議な科目で、日本語を問われているので「なんとなく簡単に解けそう」な気がするのですが、なぜか高得点を挙げづらいのです。国語を苦手にする人が、国語を得意科目にするコツを紹介します。ポイントは、自分の解釈を捨て、出題者の意図を探ることです。

国語の基礎はこう身につけよう

高認の国語の試験で合格点を取るコツは、文部科学省の高等学校学習指導要領に書かれてあります。学習指導要領はいわば、国の機関である文部科学省が、全国の高校教師に「これを高校生に教えなさい」と示したものです。

そこに国語を学ぶ目標が次のように書かれてあります。
・正確さ、適切さなどに配慮した表現を理解する
・常用漢字を読み、書き、文章で使うこと
・語感を磨き語彙(ごい)を豊かにする
・主張と論拠など情報と情報との関係について理解する

ここからわかることは、国語で学ぶ日本語は、友人との会話や漫画、アニメで使われている言葉ではないということです。国語の試験には「難しい日本語が出る」と覚えておいてください。

答えから学ぶ

国語が苦手な人は「自分の解釈」にこだわる傾向があります。試験で「このときの主人公の気持ちを考えよ」と問われているのに、自分の考えを答えようとしてしまうのです。国語の勉強では、まずは「自分はこう考える」と考えないようにしましょう。

自分の解釈を捨て、国語の試験の出題者の解釈を読み取ることに集中してください。そして、出題者の解釈は「答え」のなかにあります。国語の問題集や過去問には、必ず答えがついています。問題集や過去問を解いたら、間違ったところについて「なぜこの答えが正答になるのか」を考えるようにしてください。「間違える→出題者の意図を理解する」を繰り返せば、自分の解釈を捨てることができ、素直に出題者の意図を推測できるようになるでしょう。

高認の国語で合格点を取るには

高認の国語で合格点を取るには「戦略」を練る必要があります。2017年度の高認(2回目)の試験は次のような構成になっていました。

1:漢字、語句の意味:配点10点
2:農産物に関する文章を読んで、正しい要約文を選ぶ:配点11点
3:スマートフォンの使い方を書いた説明文を完成させる:配点5点
4:資料をみながら体育祭実行委員会での会話を完成させる:配点10点
5:高校同窓会の案内状を完成させる:配点4点
6:祖母と孫の交流を描いた小説の一部を読んで設問に答える:30点
7:古文と漢文:30点
合計100点

高認で合格するには、まずは50点を目指す必要があります。それは簡単ではありませんが、「50点は間違ってよい」と考えると気持ちが楽になるのではないでしょうか。

そこで注目したいのが、「6:祖母と孫の交流を描いた小説の一部を読んで設問に答える:30点」です。ここは小説の一部を読んで6問に答えます。30点もあるので、ここで満点を取れば、あとは1、2、3、4、5、7から20点取ればよいだけです。

過去問で50点を取れるようになったら、60点を目指しましょう。60点を取れるようになると「安全圏」に入ることができます。

まとめ

国語を直感で解く人は少なくありません。それで「当たる」ときもありますが、高認で合格点を取ることは難しいでしょう。「答えから学ぶ」ことを意識して、「自分の解釈」を捨て、「出題者の意図」を推測しながら勉強すれば、国語は得意科目にすることができます。

関連記事

カテゴリー

アーカイブ