中卒でも美容師になれる!╱国家試験を受ける3つの方法を徹底解説
「最終学歴は中卒だけど美容師になりたい」という人は、どうやって夢を実現すればよいのでしょうか。この記事では、美容師になるために必須の資格と「中卒」から美容師になる3つの方法をわかりやすく解説します。夢をかなえるためにがんばりたい人は、ぜひ参考にしてください。
美容師はどんな仕事?
美容師は、髪や頭皮、顔の美容やスタイリングを専門とする職業です。主な業務としては、カット、カラーリング、パーマ、ヘアスタイリングなどがあります。美容師は、お客様の要望やイメージをヒアリングし、それに合わせた施術やアドバイスを行います。
美容師の役割は、お客様の外見を美しく演出することだけでなく、髪や頭皮の健康を保つためのケアも重要な要素です。専門知識を持ち、お客様の髪や頭皮の状態を見極めながら適切な施術やケアを提供します。
また、美容師は美容室やサロンで働くことが一般的ですが、フリーランスとして独立し、自分のサロンを経営することも可能です。お客様の要望やトレンドの変化に敏感に対応し、技術の向上や情報の収集に努めることが求められます。
美容師の国家試験を受けるには美容師養成施設卒業が必須
美容師になるには、美容師を養成するための学校(以下、美容学校)を卒業し、年2回行われる美容師国家試験に合格しなければなりません。美容師は、不特定多数の人の肌や髪に直接触れることから、衛生上の専門知識が求められます。また、刃物を扱うため、万が一に備えて応急処置の方法なども知っておくことも必要です。
美容師の国家試験を受けるには、美容学校の卒業が必須条件となります。しかし、実はこうした学校の受験条件が実は「高卒」なのです。つまり、美容師になるには「高卒資格が必須」ということになります。
中卒から美容師になる3つの方法
「中卒」から美容師になるためには、以下の3つの方法があります。
1.高等課程の認可を受けた美容学校に入学
2.美容学校の通信課程に進む
3.高認試験に合格した後、美容専門学校に入学
高等課程の認可を受けた美容学校に入学する場合、昼間もしくは夜間のコースがあり、最低でも2年以上在籍し、卒業する必要があります。卒業後は、「高卒」資格も手に入れることができます。美容学校の通信課程に進む場合は、自分のペースで勉強できるのがメリットですが、少なくとも3年以上在籍し、卒業しなければなりません。また、「高卒」を入学条件にしている学校もあります。
美容学校の通信課程とは、美容関連の専門知識や技術を自宅やオンラインで学ぶことができる学習プログラムです。通信課程では、教材や動画などの学習教材が提供され、自分のペースで学習を進めることができます。
また、オンライン授業や質問対応のサポートも受けられる場合もあります。通信課程は、学校への通学が難しい方や仕事や家庭と両立しながら学びたい方に適しています。
高認試験に合格した後、美容専門学校に入学する方法の場合は、「高卒」と同様の資格を取得できます。以下で、詳しく解説します。
高認試験を受けるには
「高認」は、文部科学省が年2回実施している試験で、合格すれば「高校卒業者と同程度の学力がある」と公に認めてもらえます。高認資格を取得しても最終学歴が「高卒」になるわけではありません。しかし、短大や大学、ここで挙げる美容学校など一部の専門学校の受験資格、資格試験の受験資格などが獲得できるため、「中卒」のハンデキャップを克服する手段として有効です。
「高認」を取得するには、8~10科目で合格する必要がありますが、試験レベルは中学校から高校基礎です。頑張り次第では1年以内の合格も目指せます。「高認」合格後の美容学校入学は、少々遠回りのように感じるかもしれません。しかし、さまざまな選択肢をもつ意味で、ぜひチャレンジしてもらいたい方法です。