【高校中退後の進路】定時制高校のメリット・デメリットを徹底解説

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「何らかの理由で全日制高校を中退してしまった」「進学をあきらめたものの、限られた時間で何とか学びたい」といった人に向いているのが定時制高校です。本記事では、定時制高校がどのようなものかをわかりやすく解説しながら、定時制高校に通うメリット・デメリットについて解説します。あわせて、定時制高校のメリットを活かして、デメリットを補う方法についても紹介します。



そもそも定時制高校とは

そもそも定時制高校とは、どのような高校を指すのでしょうか。定時制高校は、中卒で仕事をしながら高等教育を受けたい人のために設けられた高等学校課程のことで、1948年に発足しました。1日あたりの授業時間が全日制高校と比べて短く、授業時間は基本的に1日4時限程度しかありません。さらに、雇用形態に応じて選択できるよう、いくつかの時間帯で授業が組まれています。

通信制高校との違いは、学校に通学する必要があることです。さらに、集団で授業を受けるスタイルも、通信制高校との大きな差だといえるでしょう。

定時制高校のメリット

定時制高校は、すでに中学を卒業していたり卒業見込みであったりすれば、誰でも入学できる門戸の広さがメリットです。例えば、「高校への進学をあきらめた」「高校を中退した」といった人でも、すぐに入学できます。1年以上高校に通ったうえで中退した場合は、中退した高校の単位を引き継ぐことも可能です。必要以上に時間を取られないという面では大きなメリットです。

また、時間帯を選択できるため、昼間や夜間に仕事をしている人でも、その時間帯を避けて学びの環境を整えることができます。さらに、所定の単位を修得し、卒業資格を満たせば、高校卒業資格を得ることも可能です。定時制高校を卒業した場合の最終学歴は、「高卒」となります。

定時制高校のデメリット

定時制高校は、卒業に時間がかかる可能性があることがデメリットです。1日あたりの授業時間が短いため、一般的に卒業までに4年間ほどかかります。学校によっては、3年間で卒業するコースも選択できますが、その場合は1日あたりの授業時間が増えることを覚悟しなければなりません。

定時制高校の場合は、毎日の通学が必要で、本人のやる気に左右される要素が多いため、全日制高校と比較すると中退率が高いのもデメリットの一つといえるでしょう。また、授業のレベルは全日制高校と比べると低いとされており、大学進学を目指す場合は学習内容の不足が懸念されます。

定時制高校の学びを終えるまでに時間がかかるデメリットを補う方法としておすすめなのが、高卒認定試験(以下、高認)を受験することです。高認に合格すると、「高校卒業者と同程度の学力があること」が証明できます。

仕事をしながらでも、自由な時間に学ぶことができ、自分のやる気次第で短期間での合格も可能です。高校を中退後に定時制高校への入学を考えている人は、あわせて高認受験についても検討してみましょう。



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