高卒認定試験(高認)国語で点数が取りやすい現代文を解答するときのコツ

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高卒認定試験(以下高認)の国語は、現代文と古文・漢文で50点ずつの配点になっているのが特徴です。
合格のボーダーラインといわれる40点を目標にする場合、どちらかを完璧に正解できれば合格できる計算になります。

今回は、古文・漢文よりも点数が取りやすい現代文に焦点を当て、解答するときのコツについてご紹介します。

漢字の問題は確実に正解する

現代文は長文の問題文から登場しますが、本文を読むより先に問1の漢字問題を片付けましょう。
大問1の問1は本文中の熟語の1文字だけを問い、大問2の問1は正しい読みを問う問題なので、本文を見なくても簡単に解くことができます。

配点が各1点と低い問題ですが、その1点が合格を左右しかねないため、甘く見ずに完璧に解答することを目指しましょう。

あらすじはしっかり読む

大問1の現代文は冒頭に本文の「あらすじ」を記載しており、それを読めばおおまかな内容を把握できます。
問題は登場人物の心情に関する内容が出題されるので、主人公の人物像や背景を理解しておくことで、よりスムーズに解答できるでしょう。

大問1は登場人物のセリフに注目する

長文問題は本文を最初からすべて読むよりも、「読むべきポイントを掴む」ことで解答時間を節約することができます。

大問1の小説では、本文中の傍線部から登場人物の心情に当てはまるものを選ぶ問題が出題されます。
その傍線部の前後にある文章と、登場人物の心情を表現する「セリフ」の周辺を重点的に読むことがポイントです。
なぜなら、セリフの前後にある文章は登場人物の心情にまつわるヒントが多く描かれているため、効率的に解答を導き出すことができます。

大問2の評論文は選択肢を消去する

大問2で出題される評論文は、大問1の小説よりも「選択肢を消去しやすい」という特徴があります。
なぜなら、評論文は小説と違って心情が含まれていないため、本文の内容を「情報」として理解しやすいからです。

本文にない内容の選択肢がすぐに分かるので、選択肢を消去したあとに本文に戻り、再度読むことで確実に正解できます。
ただし、選択肢を先に読んでしまうと、本文にある内容とない内容が混同して、正確な情報が掴めなくなるので逆効果となります。

他の科目では選択肢を先に読む方法は有効ですが、現代文に関しては、本文を読んでから選択肢を読むことが鉄則です。

現代文は主観を持たないことが重要

国語がとにかく苦手という方は、文章の内容や問題に対して「個人的な意見や主観」を入れて読む傾向があります。
たとえば、心情を読み解く問題の場合、本文にある内容から探して答えるべきところを、主観を入れることで間違った解釈をしてしまうのです。

現代文は本文にある情報をくみ取る「読解力」を試す問題であり、本文の内容をそのまま忠実に受け入れなければなりません。
「現代文の解答はすべて本文に隠されている」と考えれば、苦手意識が薄れ、現代文で点を取れるようになるでしょう。



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