高卒認定試験の時間割を意識した勉強をしよう
高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)では、十分な学力がありながら合格できない人がいますが、それは「試験慣れ」していないからです。緊張していては実力を出し切れませんが、緊張よりやっかいなのは、時間内に解くことです。高卒認定試験には時間制限があります。しかも朝から夕方までビッシリ行うので、後半は疲れてきます。日頃の勉強でも解答スピードを意識しましょう。
高卒認定試験は9:30~17:30×2日間
2019年11月の高卒認定試験は、下記のように行われます。
11月 9日(土曜日) | 11月 10日(日曜日) | ||
1 | 9時30分~10時20分 | 物理基礎 | 倫理 |
2 | 10時50分~11時40分 | 現代社会 | 日本史(A・B) |
11時40分~12時40分 | 昼食・休憩 | ||
3 | 12時40分~13時30分 | 国語 | 世界史(A・B)いずれか1科目 |
4 | 14時00分~14時50分 | 英語 | 生物基礎 |
5 | 15時20分~16時10分 | 数学 | 地学基礎 |
6 | 16時40分~17時30分 | 科学と人間生活 | 化学基礎 |
高卒認定試験は9:30から17:30まで行われます。1科目50分で、次の科目まで30分の休憩があります。昼食・休憩は1時間です。同じスケジュールで2日間行われます。
上記の表には計12科目の試験が記載されていますが、1人の受験者が受ける科目数は8~10科目です。公民は「現代社会1科目」か「倫理と政治・経済の2科目」のどちらかを選択します。
理科は「『科学と人間生活』と『物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎から1科目』の計2科目」か「物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎から3科目」のどちらかを選択します。
世界史AまたはBは、どちらか1科目を選択します。日本史A、日本史B、地理A、地理Bは、このなかから1科目選択します。国語、数学、英語は必修です。
科目ごとに時間配分を考えて解いていこう
高卒認定試験は、大学入試と異なり、全科目の総合点が問われるわけではありません。ひとつの科目が合格すればその科目は合格になります。ただ1科目でも不合格になれば「高卒認定試験合格」とはなりません。不合格になった科目は、次の試験で合格を目指さなければなりません。合格した科目についてはもう受験する必要はありません。
8科目または10科目のすべてが得意、という人はいないでしょう。また、すべての科目を苦手にする人もあまり多くはありません。したがって、科目ごとに時間配分を考えるようにしましょう。苦手科目は、基礎問題の解答に時間をかけ取りこぼさないようにします。また、得意科目は、基礎問題を速く片付けて、応用問題で稼ぐようにしてください。
解答スピードを身につけるには
過去問を解くと解答スピードを上げることができますが、コツが必要です。1科目の1年分の過去問を、本番と同じ50分以内に解くのです。50分で解くことができるようになったら、40分で解いてみてください。本番も40分で解くことができれば、残りの10分で見直すことができ、さらに取りこぼしが少なくなります。
まとめ
日頃の勉強は「漫然と」行わないようにしてください。「やることリスト」をつくって、その日やることをその日のうちに済ませてください。そして試験が近づいてきたら、スピード対策に取り組んでください。問題集は、「この問題は○分で解く」と決めてから始めるようにしましょう。