【高認合格ナビ】高卒認定試験の合格科目と高校の単位に関する疑問にお答えします

高卒認定試験（以下、高認）といえば、「高校を中退してしまったあとに受けるもの」という認識があるかもしれません。しかし、実は「高校に在学中に高認を受ける」という人も多数います。なぜなら、高校で必要となる単位と高認との間につながりがあるからです。

高校で単位を落としてしまったとき、「高認で合格すればその単位をカバーできるのか」「高認で合格しさえすれば高校を卒業できるのか」など疑問に感じている人もいるかもしれません。

また、高認のすべての科目に合格すれば「最終学歴を高卒にできるのか」など気になる人もいるでしょう。ここでは、こういった疑問にわかりやすくお答えしていきましょう。

高校で落としてしまった単位を高認でとることも可能？

例えば、身体が弱くてなかなか高校に登校できず、卒業に必要な単位を落としてしまったケースがあったとします。こういった場合、高認でその科目を受験し、合格した場合にその単位を修得したものとして認定してもらえることがあります。

ただし、これはあくまで学校長の判断によるものです。また、高認の合格科目のうちでどの科目を何単位として認定されるのかも、学校の判断次第となっています。そのため、単位を認めてもらえるものと最初から考えてしまうのはおすすめできません。

高認受験前に学校の先生に相談し、自分の学校で認定の判断が下されるのかどうかを確かめておく必要があります。高校で落としてしまった単位を高認でとることもできますが、学校がどのような認識でいるのかを事前に確かめておくことが大切です。

高認で合格しさえすれば高校を卒業できる？

高校を卒業するためには、必要な単位をすべて修得しなければなりません。例えば、高校に合格したもののなかなか通えず、単位が修得できなかった場合、「高校卒業に必要な単位を高認の合格で補えるのでは？」と考える人も少なくないでしょう。

結論をいえば、高認のすべての科目に合格したとしても、高校卒業に必要な単位をすべて修得することはできません。高認で受験できるのは、最大で9科目のため、高校卒業に必要な単位を満たすことはできないのです。

高認に合格できれば最終学歴は「高卒」になる？

高認というのは、そもそも高校を卒業していない人に高校を卒業した人と同程度もしくはそれ以上の学力があると認めるためのものです。高認に合格すれば、大学や短大、専門学校といった高等教育機関を受験することができたり、さまざまな資格試験の受験資格を獲得したりすることができます。

しかし、だからといって「高卒」として認められるわけではありません。高校を中退した人や、高校に進学しなかった人が高認に合格したとしても、最終学歴は「中卒」のままです。

ただし、各種の高等教育機関に進学すれば、最終学歴も変わってきます。また、就職においても、高認合格に向けて努力した姿勢を評価されるはずです。そのため、最終学歴が「高卒」にならないというのは、高認受験をあきらめる理由にはならないのです。