高卒認定試験で各種証明書が必要になるケースとは?入手方法を確認
高卒認定試験(以下、高認)に合格した方の手元には、合格証書が簡易書留郵便で届いているでしょう。晴れてこの合格証書を手にした喜びでいっぱいの方に向けて、ここでは、就職・受験・資格取得などに際して求められるアクションについて解説します。高認合格を証明するために、「どのようなケースでどの証明書が必要になるのか」「どう入手すればよいか」を端的にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
大学や短大、専門学校などを受験する場合
高認合格後、大学や短大・専門学校を受験する場合は、合格証明書もしくは合格成績証明書を交付してもらう必要があります。合格証明書は、高校における卒業証明書のようなもので、合格成績証明書は高校における内申書に相当すると考えればわかりやすいかもしれません。
大学入学センター試験に出願する際に必要になるのは、合格証明書のコピーもしくは原本で、発行の日付は特に問われません。一方で、大学や短大、専門学校へは、願書と一緒に合格証明書もしくは合格成績証明書の原本を送付しなければならないケースが多い傾向です。また、書類の発行年月日に制限がある場合もあります。
受験する学校によって必要となる証明書が異なるため、事前に確認しておきましょう。交付を願い出る場合は、文部科学省のホームページから交付願をダウンロードし、手数料分の収入印紙を張り付け、必要事項を記入して、返信用封筒を同封の上送付します。
通信制高校の卒業単位に加算申請する場合や技能検定に合格した場合
通信制高校の卒業単位として高認の一部の合格科目を申請する場合や技能検定合格時などに必要となるのが、科目合格証明書もしくは科目合格成績証明書です。これは、「高認のどの科目で合格基準を満たしていたのか」「どのような成績で合格したのか」を示すものです。これらの証明書の交付対象者は、一部科目に合格した人や全科目合格した人のうち交付申請する年度内に満18歳にならない人です。
こちらの科目合格証明書・科目合格成績証明書の交付を申請する場合も、文部科学省のホームページから交付願をダウンロードする必要があります。交付願に必要事項を記入し、手数料分の収入印紙を張り付けたうえで、返信用封筒を同封して送付しましょう。
科目合格通知書や合格証書を紛失したり汚してしまった場合
大学・短大・専門学校の受験や各種資格試験、高校卒業などに必要な合格証明書・科目合格証明書は、大切な書類です。簡易書留での郵送後は合格者が保管しておかねばなりませんが、中には、これらの書類を汚したり紛失したりしてしまった人もいるかもしれません。こうした場合は、それぞれの証明書を再交付してもらう必要があります。
また、合格時の氏名や本籍地に変更があった場合も、再交付の必要がありますので、ご注意ください。再交付を願い出る際も、文部科学省のホームページから再交付願をダウンロードし、手数料分の収入印紙を添付の上返信用封筒を入れて送付しましょう。氏名や本籍地に変更があった人は、戸籍抄本などを同封する必要があります。