高校中退で看護師を目指す方法|看護学校から資格取得までのルート
高校中退から看護師になろうと新しい進路を選ぶ場合は、高校卒業後、看護学校へ入学して国家試験に合格しなければなりません。最終学歴が中卒となる高校中退者は、高校卒業資格を取得してから看護学校を目指すことになります。そのため、学歴の関係で高校中退のままではスムーズに看護師になれないのです。しかし、高校中退でも効率よく高校卒業資格を取得して看護学校に進学する方法があります。
今回では、学歴によって異なる看護師になるまでのルートをいくつか紹介したうえで、短期間で看護学校へ入学する方法を紹介します。
看護師になるには看護学校への入学が必要
看護師になるためには、厚生労働省が指定する看護師養成施設を卒業する必要があります。なぜなら、卒業と合わせて看護師国家試験の受験資格が得られるからです。まずは全国にある看護系大学や看護専門学校への進学を目指しましょう。
学歴で異なる国家試験までの道のり
看護学校へ進学するルートは、学歴によって異なります。
高校卒業の場合
高校卒業資格のある人の場合、大学なら4年、短大や看護学校医では3年以上修業後、看護師国家試験に合格すると看護師になれます。
・看護大学(4年制)
・看護短期大学(3年制)
・看護専門学校(3年制)
看護師教育で看護や医療の基本的な知識やスキルを身につけるほか、看護師に必要な人間力やコミュニケーションスキルを学びます。
中学卒業・高校中退の場合
中卒資格の場合は、高校の看護科に入学して国家試験を目指す方法があります。ただし、看護師になるには、5年一貫看護師養成課程校で高校の学習と看護師教育を受けなければなりません。ただし、看護学科の設置されている高校は全国的に数が限られていて、2018年度で100校に満たない状況です。
そのため、住んでいる地域に看護学科のある高校がなかったり、看護師になるまで最低5年はかかったりするなどのデメリットがあります。
高校中退者でも看護師になれる
高校中退から看護師になるには、もう一度高校に入学して卒業するルートが王道です。しかし、全日制はもちろんのこと定時制や通信制で勉強を続けても、最低で3年以上の年月がかかります。そこで、おすすめなのが、高卒認定試験に合格して看護系大学や看護専門学校に入学する方法です。
看護師になるには、看護学校の卒業が避けられません。自分のペースで受験できる高認(高等学校卒業程度認定試験)に合格すれば、大学や短大への入学資格が手に入ります。看護系の大学や短大、専門学校を卒業すれば、中卒だった最終学歴も塗り替えられるので、一石二鳥です。
まとめ
高校中退で看護師を目指す場合、最終学歴は中卒の状態からスタートしなければなりません。高校に入り直したり、看護学科のある高校に入学したりする以外にも、高認試験の合格を目指してショートカットで大学や短大などへの進学を果たす方法もあります。このように、学歴によって看護師になるまでのルートは大きく異なるのが特徴です。
時間やコストを考えながら、自分に一番合った方法を考えて選択しましょう。