高卒認定試験(高認)の英語は難しい?勉強のコツは?
高卒認定試験(高認)受験者の多くが「難関」だと捉える教科が「英語」です。
どの程度の英語力が求められるのか、出題傾向はあるのかといった「試験のクセ」を捉えることによって、英語の勉強に対するアプローチが定まっていきます。
ここでは、高認試験における英語勉強のコツについてお話いたします。
英語の難易度はどのくらい?他の科目と比べて難しい?
高認の英語試験は大設問が7つ、全部で25問の出題です。
配点は1問4点。25問中10問正解すれば4割正答の合格ラインです。
中学卒業程度の英文法や英単語、イディオム(慣用句)などを覚えることが前提となっています。
出題範囲は高校一年生修了までの学習内容とされていますが、その出題範囲の中に1,000語近くの単語が含まれています。
英語は数学と同様、難しい教科と位置付けられています。
英語力はどの程度あればいいの?
高認の英語を免除する要件として挙げられる項目を考えてみましょう。
文科省が指定する英語の免除要件には次の3つの項目の試験のどれか一つの合格が条件として挙げられています。
①実用英語技能検定(英検) 1級・準1級・2級または準2級
②英語検定試験(全商) 1級または2級
③国際連合公用語英語検定試験(国連英検) 特A級、A級、B級またはC級
英語スキルを見極めることができるいちばん身近なものさしは「①英検」です。
英検は2級取得で「高校卒業程度の語学力・社会生活に必要な英語を理解し、使用できるスキル」が認められます。
高認受験の際は、英検の準2級・2級レベルに照準を絞った勉強をすることが妥当です。
英検は年3回の受験が可能です。
英語の勉強に対するアプローチ法が分からないという場合には、英検取得を目指した勉強に切り替えることも良いかもしれません。
過去問ありき!出題傾向を探りました
出題傾向や難易度の設定は、長い間変わっていません。
単語を並び替えて文章にする問題や、穴埋め問題、長文問題などが大設問の中に組み込まれているため、過去問を解くことを中心に勉強を進めていきましょう。
辞書や英文法のガイドなどを確認しながら進めていくと理解が深まります。
25問中10問正解すればクリア・どこを得点源とする?
英語の問題が難しいから、試験の時に手がつけられないかもしれないと尻ごみする方もいるかもしれません。
しかし、問題を見ると「自分でも解けそう」という問題が必ず見つかります。
10問正解を目指してコツコツと問題を解いていきましょう。
7つの大設問の中には「得点源」にできる問題が必ずあります。
それを取りこぼさず丁寧に解いていくことが大切です。
例を挙げると、「正しい文章に並び替える問題」や、穴埋め式の「対話文を完成させる問題」は全部正答できれば8問もの正解が見込めます。
また、「対話文で最も強く発音する単語を選択する問題」に関しても、英文が理解できれば解ける問題であると言えます。
この設問も3問の出題がなされますので、合わせて11問の正解が見込めます。
こういったベーシックな問題を得点源としていきましょう。
英語が苦手な方必見!まずはどんな勉強を始めるのがベター?
アルファベットは分かるし、いくつかの英単語を書くことができるけれど、英語となると苦手意識が先行するという方も多く見られます。
かといって、中学校一年生の英語の教科書からおさらいしていくには時間が足りません。
まずは、過去問を解くこと。
これに集中しましょう。
先述のとおり、英語の出題傾向は古くから変わっていません。
過去問をノートに書き写しながら、単語や英文法を覚えることができます。
分からない単語は調べながら解き進めていくと、だんだんとスキルアップにつながります。
高認でも英語は難しい教科とされており、「取り組みにくい教科」とされています。
けれど、読む・書くと言った基本をコツコツ続けていれば大丈夫です。
高認専門の予備校や通塾を併用しながら、実力を積み重ねていきましょう。