高認(旧大検)から東大合格を目指すには
高認(旧大検)合格の先は?という問いに対して、「ズバリ、大学進学」「東大合格!」と答える方も見られます。
高認合格がかなえば大学の受験資格が与えられ、学位取得の道が開けます。
とはいえ、日本でハイレベルとされる大学を目指すことは実際に可能なのでしょうか。
高認(旧大検)から東大を目指す人はどれぐらいいるのか?
東京大学(東大)合格は日本国内において最難関といわれています。
一部の学生の中では中学卒業後は進学せず、大学受験のための予備校へ入る選択をする方も見られます。
高認取得と並行しながら大学入試に向けた勉強を先取りするという体裁です。
地元の高校では東大合格の実績がないという場合に、このような考え方を選ぶ方もいるようです。
個別の入学審査対象にはならない?
文科省の制度で「個別入学資格審査」というものがあります。
これは、学修歴から「高等学校卒業者または大学卒業者と同等以上の学力があるかどうか」判断する制度です。
審査項目の一例として、
- ○専修学校・各種学校などで課程を修了したことに対する学修歴
- ○旧制学校で修了した課程の内容
- ○社会での実務経験・取得資格の有無
- ○大学の科目履修生として取得した単位等
これらの項目が主に審査の対象となります。
ただし、個別の入学資格審査を実施するかどうか、審査項目については大学によって基準や規程が異なりますので注意が必要です。
ここで注目すべきは「旧大検合格・高認合格」は個別の入学資格審査の対象になるか否かです。
一般的に「個別入学資格審査」の対象となるのは、海外の日本人学校を卒業した年度内に18歳に達する人や、日本の大学へ進学を希望する外国人留学生などです。
「旧大検・高認合格」はそれだけで「大学受験資格」が得られます。
各大学が規程を設ける個別の入学資格審査の対象にはなりません。
飛び級で進学することはできる?
高認は年度内に16歳に到達すれば誰でも受験することができます。
「合格=大学受験資格」ですので、16歳で合格したらその次の年の大学受験ができるのではないか?と考えることもできます。
大学入学資格は文科省が定める教育機関を卒業または修了している満18歳以上の人が該当します。
高認試験を18歳未満で合格した場合、「満18歳の誕生日の翌日から合格者として認める」と文科省で定めています。
ただし、満17歳に達した方で、優れた資質を持っていることを大学が認めた場合にのみ「教育上の例外措置」として大学への飛び入学が認められます。
日本では、例外措置(飛び入学)による学生募集を行う大学は限られており、大学ごとの独自の審査基準があります。
また、高認合格が前提であると共に、「特別合格証明書」の交付によって大学入学資格が発生します。
しかし、誰でも飛び入学ができるとは限りませんので、事前に希望する大学に飛び入学の制度に関して問い合わせてから申請することをおすすめします。
具体的にどんな勉強をしたらいいのか?
高認合格から大学入学を目指す方は多く見られます。
一般入試だけではなく、AO入試を経て入学する方も多く見られます。
その中で、東大などの国公立大学や私立難関大学・医歯薬系大学を目指す場合は、独学だけではなかなか難しい場合も考えられます。
高認受験を経て大学合格を目指す方のための予備校や塾が存在していますので、入学志望大学を決めたら早い段階で照準を合わせた勉強を進めていくことが大切です。
高卒認定試験からの大学受験を目指す方が多く通う四谷学院では、特別なカリキュラムを設けることで、1年半という時間をかけて基礎の足場固めを行い、入試に実力を発揮できるよう学力アップを目指していきます。
東大などの国公立大をはじめ、早慶上智やMARCH、日東駒専といった有名私大合格者を多数輩出しています。
進路の考え方や、受験形態の選択次第で高認から大学進学を目指すことは可能です。
ただし、センター試験など得点が合否を大きく左右する試験を受験する場合には、高認から大学入学を目指すためのコースがある予備校や塾に通うことも一案です。