高卒認定試験試験科目の免除申請の方法や注意点は?
高卒認定試験を2回以上受験する生徒や高校中退者は、免除制度で受験しなくていい科目が生まれます。例えば、以下のような場合は、試験科目の一部が免除される可能性があるため、押さえておきましょう。
・大検や高卒認定試験で科目合格をしている
・高校に通っていたことがある
・英検や数検などの技能検定に合格している
など
ただ、免除制度を使うためには、事前に申請が必要です。ここでは、高卒認定試験の免除制度のポイントや提出書類、手続き方法ついてご紹介します。
高卒認定試験の試験科目の免除制度とは
高卒認定試験に、一部の試験科目を免除する制度があります。もし、前回までの受験で不合格だったとしても、一部の科目で合格していればその科目だけ合格として扱ってもらうことが可能です。
また、高校や高等専門学校に通っていた受験生は、取得している単位の科目が免除される可能性があります。つまり、条件に当てはまる人であれば、再度高卒認定試験を受ける際も全科目を受験する必要はありません。
不合格や未取得単位の科目だけ受験して合格すればよいので、免除制度を活用すれば、受験の負担を減らしながら合格を目指せるでしょう。
免除が受けられる6つのケース
一部の試験科目を免除してもらえるケースは、主に次の4つです。
1.高校中退者のうち高校に1年以上通学していた人(高校の単位を取得している人)
2.高等専門学校(5年制)の中退者で1年以上通学していた人(高等専門学校の単位を取得している人)
3.技能検定に合格している人(英検、数検、歴検などの合格者)
4.大検や前回までの高卒認定試験で科目合格をしている人
自分が該当していないか、確認を忘れないようにしましょう。
申請での注意点
ここからは、該当者の多い1~4の免除条件で申請するときに注意しておきたいポイントをまとめます。
1.高校中退者のうち高校に1年以上通学していた人と2.高等専門学校(5年制)の中退者で1年以上通学していた人
1と2に当てはまる受験生は、通学していた高校や高専で「単位取得証明書」を2通発行してもらいましょう。2通必要なのは提出用(原本厳封)と、どの単位を取得しているかの確認用に使うためです。
2.技能検定に合格している人
英検、数検、歴検などに合格していると、該当する科目を免除できます。例えば、英検1級~準2級の合格なら英語が、数検1~2級なら数学を、歴検のうち世界史1~2級は世界史B、日本史1~2級なら日本史Bといった条件です。
3.大検や前回までの高卒認定試験で科目合格をしている人
科目合格通知書で合格している科目を確認してください。出願時の受験願書にある免除申請欄に記入して提出します。
まとめ
高卒認定試験の免除制度を利用すれば、これまで高校で取得した単位や技能試験の合格に該当する科目が免除されます。複数回、高卒認定試験を受験するときは、免除科目はないか確認して出願するようにしましょう。