高卒認定試験とは?社会で活躍する場が広がる素敵な制度
高卒認定試験は、高校卒業と同じレベル以上の学力があると認定する試験です。高卒認定試験に合格すると、大学受験ができるようになったり、就職で有利になったり、社会的なメリットがあります。
ここでは、高卒認定試験とは何か、高校を卒業していない人が高卒認定試験に合格するとどのようなメリットがあるのかご紹介します。
高卒認定試験で大学や就職への道が開ける
高卒認定試験に合格して得られる大きなメリットは、次の2つです。
・大学(大学院は除く)や短大、専門学校の受験資格が手に入る
・就職や資格試験の受験ができる
一つずつ、簡単に見ていきましょう。
大学(大学院は除く)や短大、専門学校の受験資格が手に入る
高卒認定試験の合格者は、高校を卒業しなくても、大学や短大、専門学校などの受験資格が得られます。そのため、中卒や高校中退で大学受験資格がなくあきらめていた人にはメリットです。ちなみに、専門学校は高卒資格がなくても受験できる場合があります。中卒者や高校中退者で専門学校への受験を考えている人は、志望校の情報を確認しておきましょう。
就職や資格試験の受験ができる
国の採用試験をはじめ地方自治体や企業の中で、高卒認定試験合格を高卒資格と同じとみなすケースが増えています。また、小学校教員資格や保育士、土木施工管理技術検定など、国家試験や民間の資格試験の中にも、高卒認定試験の合格で受験できるものは少なくありません。
このように、中卒や高校中退で進路をあきらめていた人も、高卒認定試験に合格すれば、社会で活躍できるチャンスをより一層広げられるでしょう。
高卒認定試験の基本情報
高卒認定試験は、年に2回(8月と11月)、夏と秋に試験があります。国語、数学、物理や生物など理科系科目、世界史や日本史など社会科系科目などを中心に2日間の試験日程で行われます。受験資格には、以下のような条件があります。
・16歳以上(16歳以上になる年度)
・中卒や高校中退、高校在学中で通学していない
そのため、高卒の人(大学入学資格がある)は対象外です。ちなみに、高卒認定試験には試験科目の免除制度があります。例えば、高校にしばらく通っていた人や英検や数検などの資格を持っている人は、一部の科目が免除される可能性がありますので、事前に確認してください。
まとめ
高卒認定試験は、さまざまな理由で高校卒業ができなかった人ための資格試験です。新しい将来の一歩を踏み出すために、ぜひ高卒認定試験にチャレンジしてみましょう。