高校中退で警察官になるには?警察官採用試験の概要・特徴を解説します

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高校を中退した場合、最終学歴は「中卒」。それでも、何とか警察官になりたい――そう夢見る人は少なくありません。ここでは、最終学歴は「中卒」で警察官を夢見る人に向けて、警察官採用試験の概要や区分についてわかりやすく解説します。警察官採用試験の区分や高校中退で警察官を目指せるのか、警察官採用試験はどういったものかについて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。



警察官の採用区分は3つに分かれている

学歴に関わらず、警察官になるには、各都道府県警が実施する「警察官採用試験」に合格することが必要です。都道府県によって区分は異なりますが、「警察官採用試験」は、主にⅠ類・Ⅱ類・Ⅲ類の区分に分かれており、それぞれに「大卒程度」「短大卒程度」「高卒程度」となっています。これは、「学歴ではなく学力で区分される」という意味です。

学歴の中で「程度」とされる理由は、必ず高卒・大卒でなければならないわけではなく、「高卒程度の学力(または大卒程度の学力)」があるかどうかをはかる試験だからです。警察官採用試験の区分の例を挙げると、東京都、千葉県、埼玉県は以下のような区分になっています。

・警視庁:Ⅰ類・Ⅲ類
・千葉県:警察官A(大卒以上)・警察官B(大卒以外)
・埼玉県:1類・2類・3類など

高校中退でももちろん警察官を目指せる

上記のように、警察官採用試験の区分は、あくまでも試験のレベルを示すものです。このため、中卒者や高校中退者(最終学歴が中卒)でも警察官Ⅲ類(区分B)を受験できます。ただし、合格者の大部分は高卒以上の学歴を有しており、高校中退の場合は面接でもまず間違いなく理由を尋ねられるでしょう。

やむを得ない事情で中退したのでない限り、何らかの面接対策は必要になるとお考えください。警察官採用試験を受けるのに、「高卒者と同等以上の学力がある」と認められる高卒認定試験で合格する必然性はありません。しかし、高校中退後に自ら努力した証として、高認合格の実績を作りたい人は多数います。

警察官採用試験の概要

警察官採用試験は、1次試験と2次試験に分かれています。1次試験は教養試験、作文試験、体力測定などで、2次試験は面接試験、身体検査、適性検査、体格・体力検査などです。1次試験の教養試験では、判断推理や数的処理、資料解釈などが出題され、2次試験の体力測定では腕立て、バーピーテスト、上体起こし、反復横跳びなど(種目は変更される可能性あり)が測定されるため、体力作りが求められます。

2次試験のポイントは面接試験です。高校を中退して警察官を目指す人、高認合格を果たした人などは、高校を中退した理由や高認合格に向けた思いなどを面接官に説明できるように、何度もシミュレーションしておきましょう。



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